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【高校野球】慶応高・森林貴彦監督が講演「変えたいから指導者になった」…北海道高体連・高野連合同研修会

スポーツ報知 / 2024年12月13日 19時23分

北海道の高体連、高野連合同研修会で講演する慶応高野球部の森林監督(カメラ・山口 泰史)

 北海道高体連、高野連合同の研修会が13日、札幌市内で開かれ昨夏の甲子園を制した慶応高野球部の森林隆彦監督が講演を行った。

 森林監督は「『勝ち』と『価値』の両立について」というテーマで講演。思考停止や固定観念につながる古い体質に異議を唱え、勝利至上主義ではなく成長至上主義の重要性を説いた。さらに、あらゆる場面で監督がサインを送り介入できる野球の特性から、自分で考えない選手を大量生産していないかと問いかけた。

 また代名詞のようになっている「Enjoy Baseball」については、ただ「楽しい野球」ではなく、地道な練習の積み重ね、試行錯誤、切磋琢磨(せっさたくま)、けがや故障などのプロセスも含めて愉(たの)しむ、KEIO野球の真髄とし、「より高いレベルの野球を愉しむ」ことだと説明した。

 現在のような考えに至ったきっかけを聞かれた森林監督は、慶応高の学生コーチをやっていた大学生のころ、練習試合の際に他校が体罰に近いような練習をさせる状況を目にし「私は高校野球がしたくて指導者になったんじゃないんです。高校野球を変えたいから指導者になった」と説明。「勝ち負けも大事で一喜一憂もしましたけど、いわゆる高校野球じゃないチームで勝つとか、そういうことが自分の存在意義とかチームの存在意義になるだろうという思いでやってきた」と話していた。

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