渡辺隆二郎＆松田有咲、出演映画のセカンド上映に喜び「うれしく、誇りに」

舞台あいさつを行った（左から）井上竜太監督、渡辺隆二郎、松田有咲

　俳優の渡辺隆二郎（５６）、女優の松田有咲（２５）が１４日、都内で映画「Ｇｏｏｄ　Ｄｒｅａｍｓ」（井上竜太監督）のセカンド上映あいさつに出席した。

　売れない役者・りゅうちゃん（渡辺）が、弱視のリンちゃん（松田）の「花火が見たい」という願いをかなえるために大芝居を打つヒューマンドラマ。渡辺のキャラクターをよく知る井上監督が、あて書きをして脚本を執筆。渡辺の出身地でもある東京・亀戸でメインロケが敢行された。

　映画は１０月に公開されたが、好評につきセカンド上映が決定した。渡辺は「再上映、とてもうれしく、誇りに頼もしく思います」と感無量。松田も「みなさんがこの映画をたくさん応援してくれたおかげ」と喜んだ。

　まるで自分自身のような主人公を演じた渡辺は「そのまんまが一番難しい。役作りをしない役作り。余計いなものをそぎ落としていく、という意味ではすごく勉強になりました」。松田も「弱視の役を初めて演じさせて頂いて、視線を動かしすぎないように心がけました。家では部屋の中で目隠しをして歩いてみたりしました。弱視の方からもお話を伺って、役にできるだけ反映できるようにしました」と誠実に役作りに向き合ったという。

　舞台あいさつでは、作品タイトルにちなみ自身の夢についても語った。渡辺は「５０、６０、７０歳すぎても夢をあきらめない姿を見せていけるような役者になりたい。映画にもあるように『人生に遅すぎるということはない』、そんな感じで生きていきたい」と５６歳での初主演を機に、改めて意欲が増した様子。松田も「もっと女優として成長して、魅力的なお芝居をお届けできるように努力を重ねて頑張っていきたい」と思いを込めた。