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「山の名探偵」早大・工藤慎作が2年連続5区に意欲「さらに広まって愛される名称になってほしい」

スポーツ報知 / 2024年12月14日 18時52分

ランニングで調整する早大の選手たち(カメラ・相川 和寛)

 第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で49年連続94回目の出場となる伝統校の早大が14日、埼玉・所沢市の所沢キャンパスで合同取材会を行った。前回5区6位と健闘した工藤慎作(2年)は「今年度は夏以降の出雲駅伝、全日本大学駅伝で学生トップの選手たちと肩を並べて戦うことが出来たので、その勢いのまま箱根駅伝を戦えれば」と意気込んだ。

 「名探偵コナン」の主人公、工藤新一と名前が似ており、眼鏡をかけた風貌(ふうぼう)からも、前回大会で「山の名探偵」と愛称をつけられた。「とてもうれしいし、ありがたいこと」と工藤は笑顔で話す。

 千葉・八千代松陰校時代から上りの走りに適性を感じていた。「自分がチームの中では(5区を)一番速く走れるというのは自他共にあります」ときっぱり話す。「山の名探偵」の愛称についても「さらに広まって愛される名称になってほしい」と定着へ意欲を示した。

 山の走りで注目を浴びたが、今季は平地の走力もついた。出雲駅伝では6区2位、全日本大学駅伝では8区3位と主要区間で好走した。花田勝彦監督(53)は「平地でもチーム内では山口(智規)に次いで速い」と評価する。

 箱根の山の先も見据えている。2028年ロサンゼルス五輪に日本代表としてマラソンで出場することが目標。「山とマラソンどちらでもスタミナが必要。山に向けての練習はマラソンに生きる。平地の練習で総合力をつけた上での山という位置づけなので、山がゴールじゃない」と話す。

 早大にとって5区の工藤は切り札となる。花田監督は「70分切れるかどうか」と、前回の区間3位相当のタイムを期待する。「工藤にタスキをつなげば、順位が下がることはなく、上がる。私も彼の今回の箱根の走りをすごく楽しみにしている」と期待を寄せた。

 出雲駅伝は6位(5位は米国のアイビーリーグ選抜)、全日本大学駅伝は5位。序列5番手で臨む箱根駅伝でのチーム目標は3位。花田監督は「3強(国学院大、駒大、青学大)が万全で、創価大もいます。3位は簡単ではないが、チャレンジします」と話す。3位に入るための“難問”を「山の名探偵」が解決する。

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