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「歴史に並んだので、新たな歴史を刻めるように」近大12トライで圧勝22大会ぶりに8強…全国大学ラグビー

スポーツ報知 / 2024年12月15日 5時0分

突破する近大のフランカー中村志主将(中央)

◆第61回全国大学ラグビーフットボール選手権大会▽3回戦 近大74―12福岡工大(14日・紀三井寺陸上競技場)

 3回戦4試合が行われ、3大会ぶり出場の近大(関西3位)は福岡工大(九州1位)を74―12で圧倒し、2002度以来22大会ぶりに8強進出を決めた。フランカーの中村志(こころ)主将(4年)=大阪桐蔭=は左手小指付近を負傷しながら自らトライを記録するなど、チームをけん引した。

 相手を圧倒し、02年度の同大学最高成績に並んだ。計12トライを奪う爆発的な攻撃力で74得点。フランカーの中村主将は「FWが前に出て、展開力のあるバックスで得点できた。歴史に並んだので、新たな歴史を刻めるように」と、さらなる高みへ目線を向けた。

 前半中盤、タックルで相手と接触した際に小指の付け根を裂傷。大量の出血にチームドクターからストップの声もかかったが「抜けることは全く考えていない」と医療用ホチキスで止血し、プレーを続行。後半41分には自らトライも奪い、背中で見せた。

 関西リーグ最終節・関学大戦では12点を失ったところから逆転し、3大会ぶりの全国切符を得た。関西を戦い抜き、「タフさがすごくついた。勝ちきることができるチーム」と自信も大きくなっている。「近大は“荒らせるチーム”。(次戦は)早大が勝つという人が多いと思うが一発近大が荒らしたい」。関東対抗戦1位ものみ込み、華々しく歴史を塗り替える。(森口 登生)

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