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ノルディックスキー佐藤幸椰が圧勝で昨年のリベンジ…ピヤシリジャンプ大会

スポーツ報知 / 2024年12月15日 6時30分

小雪舞う中で飛距離を伸ばす佐藤幸(カメラ・石井 睦)

◇ノルディックスキー ピヤシリジャンプ大会 (14日、名寄・ピヤシリシャンンツェ=ヒルサイズ100メートル、K点90メートル)

 男子は佐藤幸椰(29)=雪印メグミルク=が1回目に95・5メートル、2回目に97・5メートルの最長不倒距離を飛び、254点で圧勝した。2位は坂野旭飛(19)=雪印メグミルク=。女子は94メートルを2本そろえた岩佐明香(はるか、28)=大林組=が233・5点で2年連続4度目の優勝を決めた。男女ともW杯メンバーは不在で、52歳の葛西紀明(土屋ホーム)らはW杯下部のコンチネンタル杯出場のため欧州に遠征している。

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 真冬の国内初戦で、22年北京五輪代表の佐藤幸が圧倒的な存在感を示した。1回目95・5メートルでトップに立つと、2回目はさらに飛距離を伸ばして最長不倒の97・5メートル。2位以下をぶっちぎるスタートダッシュに「体は小さい(161センチ)けど、大谷翔平選手の一歩くらいデカいかな」と冗談ぽく心境を表した。

 昨年は1回目で首位に立ちながら逆転負けした。同じ轍(てつ)は踏まない。空中で後傾ぎみになる感覚があったことから、2回目は助走姿勢から修正して違和感を払しょくした。「ここを越えていかないと先の結果を求められない。その状況を自分なりにいいプレッシャーに変えて楽しめた」。進化を続ける29歳には心の余裕もあった。

 昨季の反省から、夏場はジャンプを飛ぶ回数を極端に減らしてシーズンを戦い抜くための体づくりに専念した。故障は皆無。肉体の進化を問われると「井上尚弥選手に勝てるぐらいは」と答え、またも笑いを誘った。

 W杯やW杯下部のコンチネンタル杯遠征メンバーは不在だが、W杯で2度の優勝経験も持つ実力者は「他を圧倒し、日本を引っ張っていけるよう覚悟を持ってやりたい」。来年2月のW杯札幌大会に照準を合わせ、世界への返り咲きを目指す。(石井 睦)

 ☆男子2位・坂野旭飛(社会人初勝利を逃し)「悔しい気持ちで一杯です。世界を目標にしているので、ジャンプの完成度は30%前後。(佐藤)幸椰さんの背中を追っていきたい」

 〇…女子は岩佐が1、2回目ともトップで快勝。「秋からずっと負けっぱなしだったのでうれしい」と笑顔がはじけた。3季ぶりにW杯開幕メンバーに入り、11月23、24日のノルウェー・リレハンメル大会に出場も、45、34位でポイント獲得はならず。雪辱を果たすためにも、来年1月のW杯札幌大会は出場権を確保したい。その代表選考も懸かる名寄2連戦。「自信になった」と15日の吉田杯で昨年に続く2連勝を狙う。

  ▽男子 〈1〉佐藤幸椰(雪印メグミルク)254点(95・5メートル、97・5メートル=最長不倒距離)〈2〉坂野旭飛(雪印メグミルク)240・5点(92・5メートル、94・5メートル)〈3〉成田絆(ガリウムスキークラブ)235点(90メートル、96・5メートル)

 ▽女子 〈1〉岩佐明香(大林組)233・5点(94メートル、94メートル)〈2〉宮嶋林湖(松本大)222点(91メートル、94メートル)〈3〉佐藤柚月(札幌日大高)221・5点(89・5メートル、94・5メートル)

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