『ジャンゴ 繋がれざる者』のアクションフィギュアが非難の的に

ハリウッドニュース / 2013年1月10日 14時10分

問題になっている『ジャンゴ 繋がれざる者』のアクションフィギュア (c)Hollywood News

クエンティン・タランティーノ監督の最新作である『ジャンゴ 繋がれざる者』(3月1日日本公開)のアクションフィギュアが、アメリカの市民権活動家たちの非難の的になっている。

同映画は南北戦争以前の19世紀半ばのアメリカ南部を舞台にしており、劇中では白人によって奴隷として働かされているさまざまなアフリカ系アメリカ人のキャラクターが登場する。そして、この映画の公式アクションフィギュアとして、奴隷の服装をしたフィギュアが発売されていることが問題になっているのだ。

市民権活動団体「プロジェクト・イスラミック・ホープ」の代表であるナジー・アリ氏は「デイリー・メール」紙に、「私たちは、これらのフィギュアが売られることによって、奴隷制度の恐怖とアフリカ系アメリカ人が経験したことがささいなものとして扱われているのではないかと感じています。アフリア系アメリカ人たちは先祖を侮辱されることを許してはいけないのです」と語った。同団体はほかの市民権活動団体と共に、同映画が作品賞にノミネートされている、アメリカ時間1月13日に開催される第70回ゴールデングローブ賞の会場の外で抗議運動をする予定なのだという。

同映画は、アフリカ系アメリカ人の映画監督であるスパイク・リー監督がツイッターに、「アメリカの奴隷制度は、セルジオ・レオーネの西部劇ではなく、ホロコーストなんだ。私たちの先祖はアフリカから連れてこられた奴隷だった。私は先祖を尊重する」と書き込み、同映画をボイコットする姿勢を見せたことで話題になっていた。

これらのアクションフィギュアは同映画のファンを喜ばせるために作られており、作り手たちはアフリカ系アメリカ人を侮辱するつもりはなかったのだろう。しかしアメリカでは、子供たちが奴隷の服を着たアフリカ系アメリカ人のアクションフィギュアで遊ぶことが先祖への冒涜(ぼうとく)だと感じている人もいるにちがいない。

今年のアカデミー賞にノミネートされることが濃厚な同映画は、公開後もさらなる議論を巻き起こしている。【村井 ユーヤ】

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