『TIME/タイム』が描くスラム街に、“落書き”がない理由

ハリウッドニュース / 2012年2月18日 17時15分

“時間”に支配される世界観をもつ『TIME/タイム』 (c)2011 Fox and its related entities. All rights reserved.

ジャスティン・ティンバーレイクとアマンダ・セイフリードが共演するアクション・サスペンス『TIME/タイム』(2月17日日本公開)の世界観が面白い。

ジャスティンは、「初めて台本を読んですぐに、ストーリーやキャラクターに心を奪われたよ。何かの続編でも、リメイクでも、コミック原作でもない、素晴らしいオリジナル作品にワクワクしたんだ。この作品はきっと僕自身も楽しむことができるし、観客にも満足してもらえる作品になると確信して出演を決めたんだ」とかなり魅了されたようだ。

同じくアマンダも、「アンドリュー・ニコルが監督と脚本をつとめるということに惹かれたの。監督のように独創的なアイデアを持って、オリジナルの映画を創ることができる人はほかにいないわ。監督が創りだした『TIME/タイム』の世界は現実が強調されたものなの。誰もが若さに固執していて、経済的・社会的な不平等を抱える現代社会が反映されている。私もその世界の一部になってみたいと思ったの」と、『トゥルーマン・ショー』(98)や『ガタカ』(97)で知られる監督への賛辞を惜しまない。

富裕ゾーンとスラム・ゾーンに分かれている世界は、まさに現代の縮図といえる。スラム・ゾーンには“落書き”が存在しない、ということにも表れている。

ニコル監督は、「なぜなら貧しい者には、壁に落書きする時間もないからね。スラム・ゾーンでは人々は全員が早歩きをしている。カメラは常に動き続けているんだ。一方、富裕ゾーンでは時間がゆっくり進んでいる感じを出したかったから、カメラスピードを落としている。音楽もそれぞれアップテンポ、スローテンポになるんだ」と演出意図を明かしている。

ジャスティンは本作をこんな風に評している。「ニコル監督がそんなテーマを完璧なノンストップ・アクション・サスペンスとして創り上げたんだ。観たらいろいろと考えさせられて、語りたくなる作品だけど、観ている間は息をつく暇もないはずだよ」。

もちろんSFの設定ではあるけれど、そこから読めるのは現代の我々の“時間”に対する考え方だ。時間がまだまだあると思われがちな若者にこそ観てほしい作品になっている。【ハリウッドニュース編集部】

ハリウッドニュース

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング