デヴィッド・エアー監督、『フューリー』の戦車にキャストも夢中

ハリウッドニュース / 2014年11月20日 20時0分

本作の監督を務めるデビッド・エアー監督 (c)Norman Licensing, LLC 2014

第二次世界大戦下ヨーロッパ戦線を舞台に、たった一台の戦車でドイツ大軍を相手に戦い抜いた5人の兵士たちの絆を描いた、今冬最大の戦争アクション超大作『フューリー』が、11月28日より日本公開となる。本作の監督を務めたデヴィッド・エアーが撮影の裏側や戦車や衣装へのこだわりについて語った。

警察とギャングのリアルな闘いを描いた『エンド・オブ・ウォッチ』等で知られるデヴィッド・エアー監督。なぜ今この作品を製作しようと思ったのだろうか?
「人間というものは最悪な状況に置かれても生き延びることが出来る、という事を見せたかった。この映画で戦争の惨たらしさについて取り組みたかった。惨たらしい状況のなかでさえ見いだせる人間性に目を向けたかった。映画などで第二次世界大戦を描く場合、神格化されたり美化されたり、または白黒はっきり1面的に描かれがちだ。戦場にいる兵士にとって戦争はそんなに単純ではないと思う。寒さ、疲労、空腹といった辛さは全ての兵士が直面する共通の現実だ」。

リアルに体験できる映画を作るためにこだわった点について監督は、「ビジュアル的に美しく、眺めていればいいという程度の映画に終わらせるつもりはなかった。もちろん視覚的にも観客を引き込むものにしたかったが、それだけでなく、登場人物の精神世界にも引き込みたかった。この映画には真実が宿る。映画に真実が宿ると、観客は自ら戦場を経験していなくともリアルな体験として感じ取り、吸収することができる。キャストの皆さんも戦場で実際に戦った男たちに対して敬意を持って取り組んでくれたし、彼らの経験についてできるだけ多くを学ぼうと懸命に取り組んでくれた。彼らには退役軍人達に実際に会ってもらい、軍人達の思考と精神に入り込んでもらうことで、戦場で男達が経験してきた歴史、トラウマ、喜び、喪失をしっかり表現できるように備えてもらった。迫り来る体験ができる映画にするには、映像的にも忠実性を心がけ、キャストからも誠実な芝居を引き出さなければならない」と語る。

本作は戦車や衣装のリアルさも特徴的だが、「視覚的に本物を使うのはとても重要だよ。この戦車は70年前に作られたもので、あるシーンでは10台を使用した。これまで映画で使用したことのないドイツの戦車も使用した。また軍服や、兵士の見かけなどもリサーチして正確に表現した。当時について知らない人が見ても、詳細にこだわったことで、視覚的なテンションがあがり真実性が増したと思う。フィルムを使用して昔ながらの方法で撮影したんだ。戦争映画ではあるが、視覚的、感情的な体験ができる映画さ。多くの人が驚くはずだよ」と自信のコメント。また、「我々一同はフューリー号(主役の5人が乗るシャーマン戦車)に惚れ込んだ。ブラッドをこの戦車から引き離すのは難しかったよ。映画の撮影では、大概、『カット!』と言わると、役者はその場を去っていくものだが、今回は、戦車の中に入り込み、その場で時間を過ごそうとしていた」とキャストたちも戦車に夢中になっていたことを明かした。

また、撮影前に行われたという訓練については、「プリプロダクションでも、彼らは戦車を使用して訓練を受けた。戦車クルーとして、どのように操作したら良いかを学んだんだ。キャスト全員が、戦車内でのそれぞれのポジションを学んだ。ジョンとシャイアはマシンガンを分解し、兵器を外すことができるようになったし、基本的な手入れもできるようになった。ブラッドは、戦車の司令官としてどのように振る舞ったら良いかを学んだ。これは39トンもの重さがあって、本当に危険だから、彼は安全に作動させる義務を担っていた」と明かしてくれた。

■『フューリー』
11月28日(金) TOHOシネマズ日劇他全国超拡大ロードショー
(c)Norman Licensing, LLC 2014【ハリウッドニュース編集部】

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