L・ディカプリオの現場(1) 『J・エドガー』ある日の撮影風景

ハリウッドニュース / 2012年1月30日 18時55分

『J.エドガー』撮影現場のL・ディカプリオとイーストウッド監督 (c)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

あるとても天気のいい朝、カリフォルニア州バーバンクのワーナー・ブラザースのスタジオにて。撮影23日目。

クリント・イーストウッド監督はすでに完成したセットに立っている。

しばらくして、レオナルド・ディカプリオが撮影現場に現れた。グレーのスーツを身にまとい、非常に集中している。きれいに整えられウェーブがかった黒髪、茶色のコンタクトレンズ、顔の造りも微妙に変えられた彼は、本作の主人公であるJ・エドガー・フーバーに驚くほど似ている。

近代的な連邦捜査局(FBI)の礎を築いた男になるため、レオナルドは長時間にわたるメイクから解放されたばかり。すでに最初のシーンの撮影に臨む準備ができている。その日の撮影は1932年のシーン。レオナルドは、フーバー長官の22歳(1917年)から77歳(1972年)までを、ひとりで演じている。

静寂がセットを包む。リハーサルのための準備がすべて整う。撮影現場ではおなじみの言葉が聞こえてくる。「スピード」「マーカー」……。「オーケー」とイーストウッドが静かに言う。

現場は活力に満ち、撮影はテンポよく進んでいく。「ストップ」とイーストウッドが遮る。彼は撮影監督のトム・スターン、カメラマンと何か確認し、すぐ本番に入ることを決める。1時間もたたないうちにさらに2テイク撮ると、この“シーン69”の撮影は終了。スタッフは次のシークエンスのために広大なセットの別の部分に移動する。スケジュールどおり進行している。

衣装替えのために、レオナルドはステージ入口のすぐ外に停められた自分のトレーラーへ戻り、次のシーンに備える。

撮影32日目。

レオナルドは廊下を行ったり来たりしながら、セリフを復唱している。彼の台本は、この日のシーンのページが開かれたまま、彼の椅子に置かれている。その余白は、手書きのメモで埋め尽くされている。そのひとつは、「自分はこんなことをしたのか?」――フーバーとしての人生での出来事を彼が主観的に振り返ったメモだ。

この日は、老いたフーバーのメイクをしている。撮影するシーンの舞台は、1964年、FBI長官が69歳のときだ。レオナルドは、フーバーの心境について最後にもう一度、脚本家に相談をする。

撮影の準備が整った。レオナルドは老眼鏡を手にデスクの横に立ち、サイドデスクでは、長官秘書を演じるナオミ・ワッツがタイプライターの前に座っている。

レオナルドは、テイクの前によくやるイタズラがある。

――(2)へ続く

●『J・エドガー』
丸の内ピカデリー他全国公開中
公式サイト:http://www.j-edgar.jp【ハリウッドニュース編集部】

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