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選手の国籍はインドネシア・カンボジアなど 北海道・八雲町で国際色豊かなサッカー大会 なぜ八雲町で?

HTB北海道ニュース / 2024年9月23日 17時50分

(c)HTB

先月、北海道・八雲町でサッカーの国際大会が開かれました。立派なスタジアムがあるわけでも特別な有名選手がいるわけでもないのに、なぜ八雲町が開催地となったのでしょうか?

熱い声援をうけて、ピッチの上で繰り広げられる戦い。先月、北海道の八雲町で初めて開催された「八雲町長杯国際交流サッカー大会」です。選手の国籍はインドネシアをはじめカンボジアに中国も。参加した8チームおよそ150人は全員道南地方で働く「技能実習生」です。

イチヤママル長谷川水産 長谷川博之社長)

「いけー!」。

大会を企画したのは地元の水産加工会社の社長長谷川博之さん。会社で働く技能実習生はほとんどインドネシア人でサッカーが大好きです。

イチヤママル長谷川水産 長谷川博之社長)

「会社が終わってから日が(まだ)長いからしょっちゅう練習してる。そういうことがないと仕事だけじゃさ、楽しみもちょっとあった方がいいと思うし」。

北海道ではおよそ3万5000人の外国人が働いていて、このうちおよそ4割が技能実習生です。長谷川さんの会社でもおよそ100人の従業員の半分ほどが技能実習生です。

ヘリ・スリスティヨさん)

(Q毎日どれぐらい剥く?)「毎日12トンから13トンくらい」。

ヘリ・スリスティヨさん(34)インドネシアから来日して3年目になります。

ヘリ・スリスティヨさん)

(Q家族はいる?)

「結婚してるんで」。

家族写真など妻と7歳の娘はインドネシアにいて離れ離れ。もともとはタクシー運転手だったヘリさんですが、コロナで仕事が激減。家族の生活費を稼ぐため、1人で日本にやってきました。

前田愛奈記者)

「え、すごい…これ見てください!」。

寮で暮らすヘリさん。机の上の壁にはたくさんの付箋が。

ヘリ・スリスティヨさん)

「覚えられない文法や言葉を付箋に書いて貼って起きたら見れるから」。

日本語能力試験の合格を目指しているヘリさん。日本語の通訳としていつか家族がいるインドネシアに戻るのが目標です。

ヘリ・スリスティヨさん)

「インドネシアでもっといい仕事ができるように。通訳とか前の仕事より稼げるんじゃないかなと」。

町内の漁港にも技能実習生の姿が。漁業の現場でも彼らの力が欠かせません。

漁師 村上朝克さん)

「100人以上は八雲町にいるんじゃないかなインドネシアの人は欠かせない」。

(Qいなくなったら?)「仕事回らない」。

この夏町内の祭りでは技能実習生も神輿を担ぎました。いまや八雲町では地域の文化も技能実習生が支えているのです。

ただ日本で暮らしていて嫌な思いをしたこともあるといいます。ある日仕事終わりに大好きなサッカーを楽しんでいたヘリさん。こんなことを言われました。

ヘリ・スリスティヨさん)

「この前は日本人に言われたことがあって、うるさいとかこんな時間に(サッカー)やってるとか」。

技能実習生)

「1回警察来て、でも大丈夫」(Q警察来たんですか?)「来るだけ、すぐ帰って行った」。

サッカー大会を企画した長谷川さん。人口減少は避けられない中、技能実習生を地域の一員として迎え入れる姿勢が大切だと言います。

イチヤママル長谷川水産 長谷川博之社長)

「日本人ではない人がいっぱい集まっているというのはなんか悪いことをするのでないかと身構えたものがあるけどそうではない」、「ただの働き手として見るのではなく一緒に生活する、一緒なんだってどういう風に近づけていけるかが今の日本の1番のテーマなのかなと」。

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