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大型商業施設のオープンで飲み方に変化が…0次会でスタートし早く短く切り上げる?すすきの忘年会の変遷

HTB北海道ニュース / 2024年12月13日 18時31分

(c)HTB

新型コロナが5類感染症に移行してから2度目の年末。忘年会シーズン真っ只中ですが、飲み方も参加意識も変わってきたようです。

《師走のすすきの 忘年会の変遷》

6日、金曜日。札幌の狸小路にある居酒屋はほぼ満席の状態でした。会社の部署の20代~70代の社員、20人以上のグループが忘年会を開いていました。

■20代「課を超えて、親交を深められるんじゃないでしょうか」「楽しいです」/■70代「昔はね、飲み会って好んで行くんじゃなくて、業務命令で行かざるを得なかったので、今は楽しくていい」

「年を忘れる会」と書く「忘年会」は日本独自の文化とも言われますが、いつから始まったのでしょうか。社会学者の園田英弘さんが書いた「忘年会」によりますと、皇族の日記に年末の歌会で酒を飲み踊っていたことが書かれていて、そこに「年忘れ」と記されていたことから起源は室町時代ではないかとされています(諸説あります)。明治時代には「無茶苦茶主義」、「無礼講」などのキャッチフレーズのもとに庶民にも浸透し、昭和のバブル期には、会社の一大年中行事のように変化していきます。

しかしバブル崩壊、その後の低迷期に新型コロナの流行が追い打ちをかけ、一時は不夜城すすきのから人影が消えました。

《新しい商業施設のオープンで飲み方にも変化が》

新型コロナウイルスが去年5月に5類感染症に移行されてから、2度目の年末を迎えましたが、忘年会の在り方も大きく変化しているようです。職場の忘年会に対して前向きな意見もある一方で、コロナの影響などで会社の状況や気持ちが変わったという人もいました。

■30代「僕は行きたい派ですね/そこまで気を使わなくていいよって言う上の人が増えてきているイメージ」■20代「行きます/頑張ってきた1年をねぎらおうみたいな感じで」■50代「飲みにケーションですね/強制ではないが、会社でお金出すので、来られたらおいしいもの食べられるよという感じで」

■20代「仕事おさめで集まることはあるけど、忘年会としてはやらない/必要最低限の人数で粛々と行うようになったのかな」■40代「今までは毎年の恒例というかやるべきものとしてやっていたけど/個人的な会が多いかな。その方が気楽で楽しいですよね」■20代「若い人が幹事になったりしなければならないから、お店探したりとか、いろいろお酒注文したりとか大変と聞くので、無くて良かったなとは思います

飲食店などの情報を発信するすすきの通信の荒井哲也副編集長は、大人数での開催が10人以下の小規模となり、早く始まり早く終わる、1次会で解散する傾向があると話します。またお酒の飲み方については、飲みすぎで倒れている人はめっきり減り、スマドリ=スマートドリンクという飲み方など、それぞれが飲みやすいアルコール度数の低いお酒も、多く飲まれるようになっていると指摘しました。更に大型商業施設ココノススキノのオープンで昼間にもすすきのに人が集まり、いわゆる“ヒル飲み”ができる店舗もあることから、0次会でエンジンをかけて1次会に臨むという流れが生まれていると話しました。

《すすきのの賑わい 今後どうなる?》

今後、忘年会はどうなっていくのか?ジョブ総研が今年、職場の忘年会に参加したいかどうか年代別に聞いたところ、

▼30代49・2%/▼40代51・9%/▼50代40・3%となり、20代はなんと68.8%という高い結果だったと発表しました。今後、若い人が忘年会に参加することも増えていくかもしれません。そして20代が忘年会に参加したいとしてあげた理由は「上司と関係を構築したい」「同僚と親睦を深めたい」「普段できない業務意外の話しをしたい」など。部下も上司も、互いに飲み会に誘うことをためらっている、そんな遠慮が生まれていたのかもしれません。忘年会が多くの人が理解を深める楽しい場になるよう、今シーズンも節度を持って臨みたいですね。

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