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新たな豪華観光列車「赤い星・青い星」JR北海道が概要を発表

HTB北海道ニュース / 2024年12月19日 13時31分

(c)HTB

JR北海道は、18日、26年度に運行を開始する新たな豪華観光列車「赤い星・青い星」の概要を発表しました。

JR北海道は2026年度の運行開始を目指し新しい観光列車を製造することを中期経営計画で発表しています。

「赤い星」「青い星」と名付けられた2編成の観光列車は道内を周遊するクルーズトレインとしての活用も視野に現在開発が進められています。

『赤い星』編成は、4月下旬から7月中旬にかけ、JR釧網線(釧路~知床斜里間)で運行し、釧路湿原を車窓から眺めることができます。

7月下旬から11月上旬にかけては旅行会社の貸切列車として各地を回るクルーズトレインに。

1月下旬から3月上旬にかけての流氷期間は札幌~網走間で運行するということです。

『青い星』編成は、6月上旬から9月中旬にJR富良野線(旭川~富良野間)で、1月下旬から3月上旬の期間は、釧網線(網走~知床斜間)でそれぞれ運行し、ラベンダーや流氷などの観光需要を取り込みたい考えです。

来年2月ごろには、詳しいサービスや料金体系を発表するということです。

この観光列車のデザインを手がけるのはJR九州の「ななつ星」や今年運行5周年を迎えた「ザ・ロイヤルエクスプレス」など数々の観光列車を手掛けた水戸岡鋭治さんによるものです。

■赤い星編成(4両編成)

北海道開拓使の赤星をイメージした外装でグレードはラグジュアリークラス、定員は100名程度。

座席は、個室セミコンパートメント、ボックスなどを設けラウンジや茶室が設けられる予定です。

■青い星編成(4両編成)

富良野線沿線のラベンダーや青い池をイメージした外装で、グレードはプレミアムクラス。

定員は200名程度。

座席は4人掛けのボックス席が基本となり、全ての車両に北海道の雄大な景色が楽しめる展望室が設置される計画です。

この観光列車は国鉄時代に客車として製造されその後気動車に改造されたキハ143形を約18億円かけて再改造するもので「SDGsな観光列車」という側面もあります。

JR北海道の綿貫康之社長は、今年4月の会見で「製造から40年以上が経っているが、改造を施し10年は使えるようにしたい」と車両の第3の人生に期待を寄せています。

JR北海道は、これまでもスキーリゾートや航空会社とタッグを組んだ「アルファコンチネンタルエクスプレス」や「フラノエクスプレス」などのリゾート列車や、SL、ノロッコ号など数多くの観光列車を開発し運行してきましたが豪華観光列車を自社で開発し運行するのは初の取り組みとなります。

豪華列車を導入する狙いについて綿貫社長は「今までにないものを改造とはいえ、格段にランクが上の観光列車にしていきたい。

地域の食材を使いおもてなしも含めトータルで新しい運用を目指し新たな客層にも訴求していきたい」とインバウンド需要の取り込みも含めた集客に期待を寄せています。

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