『天気の子』待望の4DX版をレポート あの感動をリアルな雨、風、雪で臨場体験!

クランクイン! 取材記事・エンタメ / 2019年9月25日 18時0分

『天気の子』待望の4DX版をレポート!(C)2019「天気の子」製作委員会

 7月19日より全国公開され、ロングラン上映中の映画『天気の子』。驚異的なスピードで動員を伸ばし続け、9月16日までの60日間で、観客動員950万人、興行収入127億円を記録した。邦画・洋画含める本年度公開映画No.1のヒットとなった本作が、ファンからの熱い要望に応え、4DXでの上映を9月27日より満を持して開始する。先んじて先日、都内で行われた4DX版を体験したので、4DX環境効果と『天気の子』の相性のよさについてレポートしたい。 『天気の子』は、国内外で数々の賞を受賞し大ヒットを記録した『君の名は。』の新海誠監督による3年ぶりの新作。離島から家出し、フェリーで東京にやってきた高校1年生の帆高は、未成年のためアルバイトもろくに見つけられず、なりゆきで小さな編集プロダクションを営む須賀圭介のもとに身を寄せる。連日降り続ける都会の雨の中、帆高は弟とふたりで明るくたくましく暮らす陽菜に出会い、彼女の不思議な能力を知る。

 このたび試写が行われた4DX版上映とは、最新の体感型映画上映システム。モーションシート(座席)が、映画のシーンに合わせて前後&上下左右に激しく動いたり、雨や嵐のシーンでは水が降り、雷鳴のときには劇場全体がフラッシュするなど、エモーショナルな特殊効果により、体全体で映画を楽しめる。

 兼ねてより本作のテーマである「天気」と4DXは、豪雨、暴風、霧、雷、雪といった気象現象と状況をそのまま実演できるのではと、その相性のよさがSNSなどでも叫ばれていた。

 冒頭、フェリーが暴風雨に遭い、主人公・帆高が大雨に打たれるシーンがある。容赦ない大粒の雨に横殴りの激しい風がスクリーンでは展開されるが、客席も同じく大荒れ状態。上から横から雨(水)が降り、髪型が崩れる勢いの強風が吹きつけ、早くも映画と客席の垣根を越えた一体感が生まれる。

 以降、容赦なく雨のシーンは続くのだが、とはいえそのたびにびしょ濡れになるわけではない。4DXの強弱のバリエーションにも驚かされるところがあり、小雨であればやや肌に感じる程度、雷雨であればフラッシュの閃光、雨のちに雪が降る演出といった具合で、多彩な変化を楽しむことができる。しかしながら終盤で待ち受ける本作随一の豪雨シーンは、4DX史上最大級の水の演出なので、ご期待あれ。

 物語では、祈ることで空を晴れにできるという陽菜の力により、悪天候だけではなく太陽の温かみを感じる場面も多く出てくる。雨で濡れた肌を照らし、陽菜が空にかざした指の隙間から零れ落ちる光は、ほっとする気持ちをもたらしてくれる。

 『天気の子』後報でも見られる空を浮遊する幻想的なシーンも、劇場内に吹く強力な風効果とともに、一緒に浮遊している感覚を味わえる。ネタバレにつながるところなので詳細は控えるが、体全体に風を浴びながら、その先の感動を体験できるのは至極の気分。

 帆高の視点から語られる「天気は不思議だ。ただの空模様なのにこんなにも心を動かされてしまう」というセリフを身をもって実感できるのは、これまでの新海作品同様、彼の喜びや悲しみといった心情や物語の行方を投影したものが「天気」であり、4DXでリアルに雨、風を体験できる効果が大きい。より主人公たちに寄り添える経験になるのだ。

 2~3回観るというリピーターも後を絶たないという本作、次に観るのであればぜひ4DXで、新たな感動を探ってみてほしい。(文:赤山恭子)

 『天気の子』4DX版は9月27日より上映開始。

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