謎の飛行物体&積み上がる死体 惨劇を予感させる『バクラウ 地図から消された村』予告

クランクイン! / 2020年10月29日 18時0分

映画『バクラウ 地図から消された村』日本版アートワーク

 第72回カンヌ国際映画祭で『レ・ミゼラブル』とともに審査員賞を受賞した映画『バクラウ 地図から消された村』より、予告映像と日本版アートワークが公開された。

 本作は、前作『アクエリアス』(2016)でカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたブラジルの俊英クレベール・メンドンサ・フィリオ監督の最新作。片田舎の村“バクラウ”で起こる不可解な出来事と暴力の災禍―貧困、格差、そして政治によって主導される同胞たちの分断を映し出し、現代社会に警鐘を鳴らす暴力に彩られた寓話的世界を描く。出演は、『蜘蛛女のキス』のソニア・ブラガ、ブラジルを代表する若手女優バルバラ・コーレン、ラース・フォン・トリアー作品の常連ウド・キアといった国際色豊かなキャストが集結。劇中では『ゼイリブ』『ニューヨーク1997』で知られる映画監督ジョン・カーペンターの楽曲を使用しており、ジャンル映画の巨匠へオマージュが捧げられている。

 村の長老である老婆カルメリータの死をきっかけに故郷の村バクラウに戻ったテレサ。しかしその日から村では不可解なことが次々に起こり始める。突然、村はインターネットの地図上から姿を消し、上空には正体不明の飛行物体が現れる。村の生命線である給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは村人が血まみれの死体で発見される。めったに現れないはずのよそ者の来訪、それは血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった―。

 予告映像は、テレサがバクラウに帰郷し、長老の葬儀に参列する場面からスタート。続いて、長老の棺の隙間から大量の水があふれ出る不穏な出来事を皮切りに、村では不可解なことが続いていく。そして“よそ者”が来訪し、「この世界は残酷なのだよ」と言い放ち村人たちに銃口を向ける。

 終盤では村人たちが「我々は理不尽な苦難に見舞われている。後悔させよう。バクラウに手を出したことを」と、銃を手に反撃。壮絶な銃撃戦が映し出されていく。同映像では、本編でも流れるジョン・カーペンター監督のトラック「NIGHT」が使用され、次々と展開する不可解な出来事とショッキングなヴァイオレンスの緊張感を一層昂ぶらせるものになっている。ブラジルの鬼才が描いた、血と暴力に彩られた現代の寓話。果たしてその結末とは。

 日本版アートワークは、緊張した面持ちで銃器を操る村の人々や、その頭上で飛び交う謎の飛行物体など、怪作と呼ぶにふさわしい不穏な景色が描かれたもの。上にはアメリカの映画サイトIndieWireの本作に対するレビューコメント「見事なまでに狂ってる」が大きく添えられている。

 映画『バクラウ 地図から消された村』は11月28日よりシアター・イメージフォーラムにて公開。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング