フランス流シンプルで豊かな暮らしのヒント【8】エコなライフスタイル「ゼロ・デシェット」
イエモネ / 2021年1月8日 7時30分
みなさんが思い描く、豊かな暮らしとは? フランスで暮らしていると、毎日を工夫しながら過ごすのも、人生を豊かにするひとつの方法だと気づきます。でもそれは、憧れのスローライフとは少し異なる、ちょっとした暮らしの知恵なのです。この連載では、毎日を快適に過ごすコツやアイデアなどを南フランスよりお届けします。
今回は、エコなライフスタイル「ゼロ·デシェット(Zéro déchet)」について。食品ロスや資源のムダ使いを減らす、個人レベルの取り組みです。
ゼロ·デシェットとは?
shutterstock.com
直訳すると※“ゴミゼロ運動”という意味合いのゼロ·デシェット。“環境に配慮したエコなライフスタイル”を指します。もともとは英語圏の「ゼロ·ウェイスト(Zero Waste)」からきたもので、ここ数年、こちらでもブームです。「ゼロ・ガスピヤージュ」「ゼロ・ガスピ」などと呼ばれることも。
※日本国内で5月30日に行われる530運動を始め、街を清掃する美化運動とは異なります。
具体的にはどんなことをするの?
shutterstock.com
エコなライフスタイル、と聞いてみなさんが思い浮かべることは? 「マイバッグ」や「省エネ」などでしょうか。このように、ゼロ·デシェットにつながる考え方は、割と身近にあります。
仏ブルゴーニュ地方のある自治体を参考に、具体的な例を見てみましょう。
1. 食品ロスを出さない·減らす心がけ
2. 過剰包装された商品の購入を避ける
3. 使えるものはリサイクル&リメイク
どれも今から始められることばかりです。続いては、フランス人のライフスタイルより、各項目の具体例をご紹介。
広告や雑誌など、日常のさまざまな場面で見かける「ゼロ·デシェット」
©︎sweetsholic
食品ロスを出さない·減らす心がけ
shutterstock.com
以前、こちらのコラムでご紹介した「バッチクッキング」。まとめて1週間分の食事の下ごしらえをするバッチクッキングは、時間の節約という観点だけでなく、経済的でもあります。
>>>フランス流シンプルで豊かな暮らしのヒント【5】どこの国も平日は忙しい!?マダムたちが実践中の時短クッキング
野菜や果物の皮はおいしく食べる料理を試したり、あるいは堆肥にしたり。しおれた野菜やハーブも、水に数時間浸けておくだけでシャキッとします。
>>>【知っ得ライフハック】捨てないで!しおれたハーブや葉野菜をシャキッとさせる方法
このような“食べ物を捨てない工夫”だけでなく、「あらかじめ買い物リストを用意する」「空腹時にはスーパーへ行かないようにする」など、“買い物をする際の心がけ”や“ゴミの分別をしっかりすること”も、ゴミの減量につながります。
過剰包装された商品の購入を避ける
仏スーパー·カルフールの量り売りコーナー
©︎sweetsholic
プラスチックゴミの削減という観点から、量り売り中心の食品店や、スーパーでも豆類やナッツ、ドライフルーツにビスケットなどの量り売りを扱うコーナーが増えています。
使えるものはリサイクル&リメイク
shutterstock.com
不必要になったものはネットやフリマアプリで売ったり、必要としている人に譲ったり。古くてもお気に入りのものはリメイクしたり。
>>>フランス流シンプルで豊かな暮らしのヒント【6】それ、捨てちゃうの?お気に入りを長く使うリメイク術
このほか(食料の長距離輸送に伴う)大気汚染の軽減はもちろんのこと、旬のものを栄養価の高い新鮮な状態でおいしくいただき、生産者のサポートにつながる「地産地消」も、ゼロ·デシェットにつながる心がけです。
少しの工夫と努力で、より良い地球環境の実現を目指すこの取り組み。心の豊かさにもつながる気がしますよね。みなさんもほんの少し、意識してみませんか?
[zerowastefrance.org]
[wearephenix.com]
[Photos by Shutterstock.com]
>>>【フランス流シンプルで豊かな暮らしのヒント】バックナンバーはこちら
>>>【知っ得ライフハック】冬の乾燥対策に!「コーヒーフィルター加湿器」の超簡単な作り方
>>>コーヒー専門店ではこう使う! おうちでマネできる、抽出かすの活用法
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【埼玉県】GWは埼玉スタジアム2〇〇2でサーキュラーエコノミーを体験!
PR TIMES / 2024年4月25日 11時0分
-
【日本初】“置き食品”でCO2削減量を可視化。食品ロス削減を目指すロスゼロ、シナネンホールディングスと実証実験へ
PR TIMES / 2024年4月25日 11時0分
-
ごみゼロの日(5月30日)に向けて、食品ロスに関する調査を実施。食品ロスを意識している人は9割以上に上る一方、食品ロスが発生している人は6割超約7割が傷んだ食品を捨ててしまっていることが判明
PR TIMES / 2024年4月22日 16時15分
-
グラノーラの一歩先行くスタイルや味を提案する「and/or」が、母の日ギフトを発売!持続可能なカーネーションのテキスタイルフラワーとのセットで、お母さまの忙しい日常にグラノーラで彩る豊かなひと時を。
PR TIMES / 2024年4月17日 12時15分
-
脱炭素に一番近い島・屋久島で、ゼロカーボンに向けた取組みを!【samana hotel Yakushima】
PR TIMES / 2024年4月2日 8時45分
ランキング
-
1平均月23万円だが…〈初給与〉に心躍る大卒新入社員〈給与明細〉を見て愕然「天引き額が多すぎる!」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月25日 7時15分
-
2ビジネスシーンでの「方言」どう思う? 「標準語にすべき」「方言でも問題ない」意見真っ二つ! マナーコンサルタントの見解は
オトナンサー / 2024年4月25日 7時10分
-
3「健康食品は健康に悪い」という不都合な事実…紅麹サプリ問題で明確になった健康食品の恐ろしいリスク
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 9時15分
-
4初期から老眼鏡をかけっぱなしにすると「老眼」が早く進む【一生見える目をつくる】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月25日 9時26分
-
5究極の卵料理「ウフマヨ」が簡単に作れちゃう! 農水省がレシピを伝授
オトナンサー / 2024年4月24日 22時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください