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大正浪漫の香り漂う銀山温泉の「能登屋旅館」

IGNITE / 2017年12月29日 7時0分

写真

500年もの歴史をもつ銀山温泉は銀の鉱山として栄えた仙境の温泉地。

大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べる。「家並み保存条例」により守られた地区で今も大正浪漫が匂い立つような独特の景観を保っている。

今回は銀山温泉の中でも大正浪漫の香りを色濃く残す「能登屋旅館」を紹介しよう。

宿の顔は昔話に登場する湯宿のような雅で端正な木造り。建物の右手側の大きな鏝絵(こてえ)が印象的。鏝絵は鳳凰と桐の装飾、中央に銀山開拓の祖である「木戸佐左ェ門」の名が記されている。

温泉街に面した登録有形文化財指定の本館と4階から廊下でつながれた別館で構成される。本館の屋根からせり出したように見える特徴的な部分は現在は談話室として利用されている。

客室は全15室。本館・別館ともに趣きのある和室揃いでベッドルームを備えた部屋も用意する。部屋の窓から温泉街の景色を楽しめる本館の川側の部屋を予約したいところだがなかなか空きがない。

宿泊したのは別館の「ひぐらし」の間。天井が高く広々とした和室で窓からは温泉街そのものは見えないが川沿いの旅館の屋根が並ぶ様子が窺える。

館内の風呂は大浴場、露天風呂、展望露天風呂(冬季は閉鎖)と貸し切り湯の洞窟風呂。温泉は出羽の名湯として名高く細かな湯花が混じり、やや白みがかる。

夕食は尾花沢牛や鴨などの地元産の食材を使った和会席料理。食前酒には山ぶどう酒、岩魚の造り、鯉の甘露煮、鴨ローストなど普段はあまりお目にかからない料理と、山形県産のつや姫のごはんに箸がすすむ。

朝食は畳にテーブル席の食事処にて。湯豆腐や籠に賑やかな小鉢が並び、ごはんはシャキシャキと歯ごたえもおいしい大根飯。

チェックアウト後に1階のカフェ「やまぼうし」でサービスのコーヒーをいただく。格子越しに温泉街を眺めゆっくりと銀山温泉の余韻を楽しむことができた。

住所:山形県尾花沢市大字銀山新畑446

能登屋旅館 公式サイト:http://www.notoyaryokan.com/

(小椚萌香)

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