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信州・小布施は栗づくし!葛飾北斎の美に触れる旅

IGNITE / 2019年8月29日 7時0分

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長野県の小布施(おぶせ)と言えば、日本有数の栗の名産地。

季節的には旬より少し早いが、一度は訪ねてみたいと思い長野電鉄で向かった。

長野電鉄の小布施駅から歩いて10分たらずで、栗菓子の銘店「小布施堂」本店に到着。

濃い木材の色や、栗の紋を染め抜いた暖簾がとても渋くていい。江戸時代の商家の姿をそのまま残したような趣だ。

この小布施堂本店の隣にある門から入っていくと、特別なモンブラン「朱雀」専門のカフェ「えんとつ」があり、料亭や宿泊施設も並んでいる。

庭があり、栗の木が植えられているこの空間が、とても落ち着きがあって素晴らしい。表の混雑から離れて時間を忘れてしまうような、侘び寂びの空間にホッとする。

小布施堂を抜けて、栗の木を使った小道「栗の小道」を歩いていくと、そこはまさに栗づくしの世界が広がっていた。

長野を代表するもう一つの栗菓子専門店「櫻井甘精堂」の販売店やカフェ、小布施堂のカフェもある。小布施のワイン販売所や農産物の販売所、蕎麦処まで集まっていて、小布施が丸ごと味わえる広場だった。

目移りしてしまうところだが、まずは「小布施堂傘風楼」でモンブランをいただく。ドリンク付きで千円ちょうどという手軽さだ(季節によってメニューが変動)。

甘さが抑えられていて、栗の香りが口の中に広がっていく楽しさ。モンブランという洋菓子だが、和菓子のような味わい。これが本場小布施の栗スイーツだ。

さて、栗とは関係ないが、「小布施堂傘風楼」の目の前には小布施に何度も訪れた浮世絵師・葛飾北斎の浮世絵や肉筆画を所蔵する「北斎館」がある。ファンなら是非立ち寄りたい美術館だ。

こちらには、葛飾北斎を小布施に呼んだパトロン・高井鴻山が作り上げた「上町祭屋台」と「東町祭屋台」があり、それぞれの天井には北斎が描いた「男浪図・女浪図」そして「龍図・鳳凰図」がある。北斎の肉筆としてはとても貴重なものなので、是非見ておきたい。

また、ここには北斎最晩年の肉筆画「富士越龍」も必見。

「北斎館」を堪能した後は、暑かったので「櫻井甘精堂北斎亭」の栗のソフトクリームで一息。思ったよりも栗の味と香りがするので驚いた。

これから9月・10月はまさに栗の季節になる。長野からちょっと足を伸ばして、旬の栗を味わいに出かけてみては。

(田原昌)

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