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「大佛次郎記念館」で渾身の一作『パリ燃ゆ』とカリカチュアを堪能

IGNITE / 2021年10月2日 22時0分

写真

深まる秋、パリ・コミューンに触れる小旅行をしてみよう。

女性たちが守るブランシュ広場

横浜港を臨む「港の見える丘公園」の一角に立つ「大佛次郎記念館」。横浜ゆかりの作家「大佛次郎」の業績と生涯を、様々な資料で紹介している。

大佛次郎記念館では現在、テーマ展「パリ燃ゆ― 名もなき者たちの声」を開催中だ。

■パリ・コミューン150年記念

本年はパリ・コミューン成立から150年目の年。パリ・コミューンを舞台に描いた大佛次郎の『パリ燃ゆ』は、コミューンに参加した無名の人々を主役とし、大佛が“事実”と確認できることがらを「煉瓦のように積み上げた」作品。

執筆にあたり大佛はパリを訪れ、コミューン当時、バリケードが築かれた街路を歩き、古書店で多くの資料を集めた。

今回の展示では市民たちの生活に焦点を合わせ、大佛次郎が収集した資料に加え、その後記念館が集めたコレクションから、カリカチュアなどの版画やポスターをはじめとする資料約60点をピックアップし、当時の市民がおかれた状況や思いを探る。

ドラネ《包囲下パリの思い出》

当時の社会的評価ではなく、“事実”にこだわった『パリ燃ゆ』の文章と、150年前の様子を今に伝える鮮やかな資料から、パリを生きた、名もなき民衆の声を浮かび上がらせる。

■大画面で一挙公開・カリカチュアコレクション

2,600点のカリカチュア・コレクション(風刺画等を含む版画類)の中から、選りすぐりの1,000点以上の画像を公開。

カリカチュアは、フランスの政治文化の一部であり、メディア芸術の源流にも位置するもの。1870年7月の普仏戦争から、翌年のパリ・コミューン期にかけて、パリでは絵入り雑誌や新聞など多くの出版物が発行され、一大情報戦が繰り広げられていた。

今回は、2階サロンで、デジタルサイネージを使い一挙公開。大画面で色鮮やかなデジタルサイネージの画像は、どれを取っても楽しめること請け合い。

■大佛次郎愛蔵レコード音源の再生

大佛次郎が所蔵していたレコードの中から、スタジオジブリ作品で歌手のジーナが歌ったことでも有名なシャンソン、J.Bクレマン作詞“さくらんぼの実る頃 Le Temps des cerises”や、E.ポティエ作詞 “インターナショナル L’Internationale”など、パリ・コミューンに関連した楽曲をデジタル音源化。会場で鑑賞できる。

大画面で見るカリカチュアやパリ・コミューンに関連した楽曲を楽しんでみては。

テーマ展示「パリ燃ゆ―名もなき者たちの声」

展示期間:9月11日(土)~12月25日(土)
開館時間:9月まで10:00~17:30/10月以降10:00~17:00
休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)
観覧料:一般/200円

URL:http://osaragi.yafjp.org/info/6270/

(MOCA.O)

※新型コロナウィルス感染症の拡大状況によっては、予定を変更する場合がございます。ご来館の前にホームページ等で最新の状況をご確認ください。

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