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京都河原町「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」金継ぎで茶器を直して長く使用

IGNITE / 2021年11月11日 19時30分

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消費し続ける時代から、修繕しながら大切に使い続ける時代へ。

京都河原町にあるホテル「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」では、日本の伝統的な技法である金継ぎ(きんつぎ)をホテルで使用する茶器に施す取り組みを開始した。

■ホテルの茶器を長く大切に使うために

今までは、客室で使用している茶器に欠けや割れが生じた際には、新品と交換してきた。しかし、エコな伝統技術である金継ぎを行うことで、長く大切に使い続けられるとともに、金継ぎならではの風合いを楽しむことができる。

廃棄物を減らすことはもちろん、“ものを大事にしてありがたみを知る”姿勢をホテルの指針の一つとし、今後もサステナブルな取り組みを続けていく。

■金継ぎとは

陶磁器の破損部分を漆で接着する、縄文時代から受け継がれた日本の伝統的な修理法。割れや欠け、ひび割れした部分に金や銀などの粉をまく技法の確立は、室町時代に茶道の世界で広まったとされている。

茶の湯では、偶然のひびや傷に金継ぎすることで生まれた繕いを紋様と考え、茶碗に描かれた新たな景色に見立てて鑑賞したと言われている。

今回、茶器の金継ぎは、職人の江藤雄造氏に依頼し、欠けた茶器にひとつひとつ丁寧に施してもらった。

江藤雄造氏プロフィール
父・江藤國雄に師事、学生の時から仕事として各地の重要文化財などの修復に携わる。兵庫県「相楽園 船屋形」、岐阜県「南宮大社」、奈良県「長谷寺」「春日大社」、埼玉県「三峯神社」、京都府「南禅寺」などの修復経験を持ち、現在は姫路市「名古山仏舎利塔」の修復に携わる。

■使用している茶器について

客室内の急須、湯呑、小皿は陶芸家・清水大介氏が代表をつとめる、TOKINOHAによる清水焼のモダンなティーセット。京都の伝統でもある“清水焼”を日常に届けるTOKINOHA製品は、すべての工程を手作業でおこない、時間をかけて仕上げる。

コンセプトは「日常に寄り添う器」。客室のイメージカラーにあわせて自然素材から研究を重ね生み出された釉薬(ゆうやく)の色味をセレクト。天然の木の灰によって釉薬を発色させて作られる【ashシリーズ】や、偶然から生まれた独特の色【copperシリーズ】を客室では用いている。

サステナブルな活動の一環として、金継ぎという日本の伝統技法にも注目して欲しい。

GOOD NATURE HOTEL KYOTO
住所:京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6 GOOD NATURE STATION 4~9F
https://goodnaturehotel.jp/

(hachi)

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