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スズキのフラッグシップ・セダン「キザシ」を見たら覆面パトカーと思え!

IGNITE / 2014年10月24日 11時19分

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スズキの「キザシ」というクルマをご存じだろうか? スズキといえば「ワゴンR」をはじめとした軽自動車のイメージが強く、最近も「ハスラー」でスマッシュヒットを飛ばしているが、実は普通車でも「スイフト」や「SX4」といった秀作を生みだしているメーカーでもある。そんなスズキのフラッグシップ・セダンが、冒頭のキザシである。

そのキザシが2013年1月以降から“秘かに”活躍している。そう、クルマ好きの間では有名な話なのだが、キザシは刑事や所轄の警察官が使う「捜査用 覆面パトカー」として配備されているのだ。

覆面パトカーはその性質上、本来であれば“目立たない”ことが重要。覆面パトカーといえば「クラウン」があまりにも有名で、乗車人数や走り方、異質なオーラなどでそれと見分ける術が無くもないのだが、最近では神奈川県警の「ティアナ」、新潟県警の「アウトバック」、大阪県警の「ステージア」といった、やや変化球的な覆面パトカーも出現してドライバーを幻惑している(交通ルールはしっかりと守りましょう)。

だが、キザシの場合は日本で走っている台数が極端に少ないがために、クルマ好きの間では“大いに目立ってしまっている”のだ。スズキが公表している販売台数データを紐解いてみると、デビュー直後の2009年11月をピークに、2012年は年間146台で月平均12台ほどしか売れていない。それが2013年1月に138台、2月は386台、3月は424台と急増し、4月以降は月12台ペースに戻り、12月にまた334台、さらに翌2014年3月にも688台が登録されている。急増している分はほぼすべて警察への納入と考えていい。

キザシの累計販売台数は今年9月までで3183台。驚くなかれ、そのうち約1900台、街を走っているキザシ3台のうち約2台が覆面パトカーという計算になる。まさに「人を見たら泥棒と思え」ではないが、「キザシを見たら覆面パトカーと思え」状態なのである。しかも格安で落札されたため、標準装備のフォグランプが覆面パトカーでは装備されず、一般車と判別しやすいというオマケも付く。もしも街でキザシを見かけたら、どんな人が乗っているか注意深く観察してみるのも面白いかもしれない。

最後にキザシの知られざる実力を紹介しよう。2009年のデビュー時、幸運にも試乗の機会があったのだが、スポーティに味付けされた足回りやステアリングフィールは“日本生まれの欧州車”とでも表現できるものだった。無国籍風のエクステリア(タイヤはこのクラスでは異例の大径18インチ!)には、シンプルながら質感や機能性が高いインテリアがマッチしている。リーマン・ショックやVWとの提携交渉などの激流に翻弄されたキザシだが、世が世であればスズキが「軽自動車だけではない」と強くアピールできる1台になったかもしれない。その中身には、スズキが変わる“キザシ”が確かに感じられたのだ。

(zlatan)

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