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京都で「MIRROR/MIRROR:カナダ・日本 現代版画ドキュメント」が開催中。先着100名のシンポジウムも

IGNITE / 2024年1月31日 17時15分

京都で「MIRROR/MIRROR:カナダ・日本 現代版画ドキュメント」が開催中。先着100名のシンポジウムも

京都dddギャラリーにて「MIRROR/MIRROR:カナダ・日本 現代版画ドキュメント」を前期・後期に分けて展示。前期は2月12日(月)まで、後期は2月17日(土)~3月17日(日)となる。

同展を観に京都まで足を運ぶのも悪くない。

Designed by Kentaro Nakamura

両国の作家16名の作品を前期・後期に分けて展示

写真・映像のテクノロジーと伝統的技法の並流や融合による表現の拡大を通して、現代版画の多様性と成熟を共有してきた日本とカナダ。同展では、両国の16名の作家たちによる作品の数々を前期・後期に分けて展示する。

版画王国とも称される日本

版画王国とも称される日本は、江戸時代に興った浮世絵の伝統と、明治時代に起点をもつ創作版画の伝統が並流し、独自の成熟を世界に示し続けてきた。1970年代、版画制作の現場に写真テクノロジーが流入し、さらに80年代以降はデジタルテクノロジーがそこに加わることで、現代版画はますます魅力的な表現領域としてその進化形を示している。

世界の現代版画の状況に確かな存在感を示し続けてきたカナダ

一方カナダでは、アルバータ州に点在する大学の版画専攻を拠点に活動する作家たちがもたらした、写真や映像の積極的な活用と手技による伝統的版画技法との融合を一つの特徴とした動きが大きな注目を集め、70年代以降、世界の現代版画の状況に確かな存在感を示し続けてきた。

両国の作家たちによる格闘の諸相を紹介する展覧会

日本とカナダは、太平洋を隔てた二つの地域でありながら「多様性」ともいうべき現代版画の成熟状況を共有しつつ、作家たちを中心に積極的に友好関係を深め、これまで大小さまざまな形で交流展が開催されてきた。

同展は、現代版画の多様性と成熟を共有し創作の前提としつつも、安住を好まずに変革を継続する両国の野心的な作家たちによる、格闘の諸相を紹介する展覧会だ。

技法や形式によって領域を確定することが無意味とも思える現代の美術状況の中で、今あえて版画にこだわることによって生み出される表現の質とは何か。切実であり、また普遍性をもったこの問いに対して、出品者それぞれの16様の解答が試みられることになるだろう。

同展では、各作家の試みを二つの鏡に映し出し照らし合わせ、相互に覗き込むことが可能な状況を設定し、広く観衆に開放することを目指すという。日加修好95周年を迎える今年、両国の版画表現の現況や歴史を知ることを通して、二つの文化の相互理解をさらに深める場となりそうだ。

「MIRROR/MIRROR:カナダ・日本 現代版画ドキュメント」出品作家

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