BMWの最新テクノロジーを投入した最強モデル「M4 GTS」が登場

カリフォルニア州・モントレーで開幕した「ペブルビーチ・コンクールデレガンス」において、公道走行も可能なレーシングモデル「コンセプトM4 GTS」が初披露された。

見た目だけでもグッと惹き込まれるこのモデルには、そう遠くない未来のBMW車に採用されるであろう最新テクノロジーが投入されている。

「コンセプトM4 GTS」は、そもそも高性能な「BMW M4」の性能をさらに磨き上げたスペシャルモデルだ。

外装では、いずれも手動調整式のフロントスプリッターや大型リアウイングをはじめ、CFRP製の軽量ボンネット、ワイドなフロントエアインテークなどによって、空力特性や車両の前後バランスを高めている。

また、引き締まったダークグレーメタリックに、鮮やかなアシッドオレンジのアクセントを配したボディは、視覚的にも低重心が際立って見える。

注目技術のひとつは、既にMoto GPセーフティカー仕様のM4クーペで実績を重ねている「ウォーターインジェクション」だ。

このシステムでは、微細なミスト状の水をインテークマニフォールドに吹き付けることで、燃焼室に送りこむエアを冷却し、ノッキングを低減しながらターボのブースト効果を高めているという。

さらにはエンジン自体の耐久性にもプラスの効果が見込める。

もうひとつの注目は、OLED技術を採用したリアコンビネーションランプ。これは先日アウディが発表したばかりの技術だが、間髪入れずにBMWも初採用してきた。有機発光ダイオードによるOLEDは、従来のLEDよりも薄型のモジュールを持ち、より均質な発光を可能としている。

これらの技術がどのモデルにどんなタイミングで搭載されていくのか、今から楽しみで仕方がない。

（zlatan）

写真：BMW GROUP