坐して時を忘れる── 贅を尽くした大人のための宿「笛吹川温泉 坐忘」

IGNITE / 2015年9月6日 6時6分

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中央自動車道を勝沼で降りると、笛吹川沿いの山里にひっそりと佇む隠れ宿「坐忘」が見えてくる。


敷地3,000坪にわずか10室のみの客室という贅沢な宿だ。
車止めに到着すると、すぐにスタッフが迎えてくれた。鯉の泳ぐ池の見えるラウンジで冷茶と茶菓子をいただき、予約をしていた離れ「金峰」へと案内される。

本館を抜けると数寄屋造りの離れが4棟、緩やかな石段の両脇に建っている。一番奥の突き当たりの建物が「金峰」だ。

温泉露天風呂付きのすっきりとした印象の和室で、縁側の丸窓からは中庭や食事処の屋根が見下ろせる。露天風呂は湯口から滔々と温泉が流れ、蚊遣りから一筋の煙がたなびいている。

早速、旅の疲れを癒しに露天風呂に入ることに。そっと足を入れて体を沈めると浴槽の檜の縁からざーっとお湯があふれ、微かな硫黄の香りがあたりに広がる。

時折、風で竹林からさらさらと音が聞こえる。何から何まで清々しい。

広い大浴場も内湯、露天風呂ともに源泉賭け流しの温泉。露天風呂を奥まで進むと洞窟のようになっていて、温泉がこんこんと湧き出している。

腕を撫でるとまとわりつくような「ぬるり」とした感触が温泉の鮮度を如実に物語っている。いい温泉だ。

食事は食事処に用意されている。部屋まで迎えにきてくれた仲居さんが案内してくれたのは専用の離れ。

鮮度や味にこだわった豊かな地の素材、四季折々の食材を厳選した会席料理は坐忘の主人自らの手によるもの。味のあるお品書きも主人が左手で書いているそうだ。

調理前に若鮎が桶に入れられてお披露目された。活きがよく、目の前でパシャリと跳ねてみせた。

手入れされた日本庭園と源泉賭け流しの温泉。四季折々の地の恵みを活かした会席料理。そして、スタッフの笑顔が印象的だった。

「訪れる方の胸の奥に、ふと灯がともるような、そんな懐かしい場所でありたい」との思いが随所に感じられる心温まる旅館だった。

住所:山梨県甲州市塩山三日市場2512
電話:0553-32-0015
サイト:笛吹川温泉坐忘(ざぼう)

(小椚 萌香)

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