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デートに使える3輪バイク「CAN-AM SPYDER」箱根試乗レポート

IGNITE / 2015年9月3日 6時6分

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今、再び自動2輪が脚光を浴びている。若い頃に2輪に乗っていたが、諸事情で2輪から降りていた中高年がバイクに復帰(リターン)する「リターンライダー」が増加しているからだ。

国内2輪販売台数は1982年の329万台をピークに落ち、2009年には約40万台まで落ち込んだのだが、このところジワリと増加している。この背景にあるのがリターンライダーの存在だ。

前2輪、後1輪のCAN-AM SPYDER

アメリカでは若い頃ハーレーを乗り回していたヤンチャな親父たちが、加齢とともに重いハーレーを支えるのはしんどくなり、重さゆえに転倒することも多いという。そこで、注目されているジャンルが3輪バイクだ。

カナダ生まれのCAN-AM SPYDERは前2輪、後1輪の3輪バイク。これは4輪のように自立するため、止まっているとき足で支える必要がない。また、2輪と同じく風を切って走るため、爽快感は2輪同様だ。

つまり、2輪と4輪のいいとこどりをした乗り物といえるだろう。「オレは死ぬまでバイクにまたがっていたい」という老齢なライダーからも、支持を得ているという。

今回、スポーツタイプのF3とツーリングタイプのRTの2台に試乗し、実際に体感することができたので、くまなくレポートしたい。

ハンドルバーによる独特の運転感

前輪は4輪車と同じ構造ながらも、丸いハンドルではなく、バイクと同様のハンドルバーで前輪の操舵を行うのが特徴だ。

バイクの場合リーン、つまり車体を傾けることでコーナリングを行うが、この3輪バイクはリーンしない。

そのため、曲がるときは必ずハンドルバーを押し引きし、きちんと前輪を曲げなければならない。体重移動だけでは曲がらないので注意が必要だ。

車庫入れがラクラク、コンパクトな車体と内輪差なし

全幅が約1.5mと軽自動車並みの広さがあるものの、全長は2.7m前後と短い。当然ホイールベースも短く、小回りが利く。

特筆すべき点は後1輪ですぼまっているために、内輪差がないことだ。前輪が通り抜けられさえすれば、ハンドルをロックまで切っていても車体のどこもすることがない。

転倒や内輪差で巻き込む心配もなく、安心して車庫入れができるのだ。

クラッチレス・セミオートマチックミッション

搭載される6速セミオートマチックのシフトは左グリップにあるレバーを親指で押し込むとシフトアップ、人差し指で手前側に引くとシフトダウンだ。

クラッチ操作は不要であり、低速域でもアクセルをあければ自動的にクラッチ制御を行い、ジワッと走行できる。

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