クリエイティブでラグジュアリー── 独自の世界観を纏う「モンクレール」銀座店がオープン

高級ダウンジャケットで知られるライフスタイルブランド「モンクレール（Moncler）」が、東京・銀座に新たな旗艦店をオープンした。

モンクレール銀座店内観

1952年の創業以来、革新的なデザイン性と機能性により、プロダクトを世に送り出してきたモンクレール。まずはその歴史を振り返った後、新店舗の魅力をお届けする。

モンクレールは、1952年フランスのグルノーブルで登山用のウエアを扱う会社として設立され、現在イタリアのミラノに本社を置く。

設立以来、ブランドの代名詞とも言えるダウンジャケットを始め、登山での過酷な自然条件下で耐えうる機能性と、都会のストリートにもなじむ優れたデザイン性を両立したプロダクトを生み出してきた。

そのクオリティの高さは、K2へのイタリア登山隊派遣などでアウトフィットを提供したり、やグルノーブルの冬季オリンピックでのフランスアルペンスキーチームの公式サプライヤーとして認められたりといった歴史からも伺える。

左から、モンクレール銀座店の外観と内観

1999年レモ・ルッフィーニがクリエイティブディレクターに就任すると、さらにクリエイティブなブランドとしての道を歩み始める。1999年、初の春夏コレクションを発表、2009年からは若手デザイナーとコラボを展開するなどファッション性を強めていった。

「ビズビム（VISVIM）」の中村ヒロキによる「モンクレールV」、「サカイ（sacai）」の阿部千登勢による「モンクレールS」など、ホワイトマウンテニアリングの相沢陽介による「モンクレール V」といった日本人デザイナーとのコラボも記憶に新しい。（現在はこれらのラインは終了している）

その他、高級ラインとして、ジャンバティスタ・ヴァリ（Giambattista Valli）が手掛けるウィメンズの「ガムルージュ（Gamme Rouge）」、トム・ブラウン（Thom Browne）によるメンズの「ガムブルー（Gamme Bleu）」を展開。

モンクレール 銀座店 2階

モンクレールの銀座の新店舗では、これらに加え、キッズラインやアイウエアラインを含む、ブランドが展開する全コレクションが取り扱われる。

店舗面積は560㎡。2階建てで、モンクレールの他店舗も手掛けてきたパリの建築家ジル＆ボワシエ（Gilles & Boissier）がデザインを担当した。

ブランドを象徴する黒を使ったスタイリッシュな外観に、メタルや大理石、木材など異なる素材を組み合わせたアーティスティックなインテリアデザインで構成。クリエイティブでラグジュアリーなブランドの世界観を堪能できる空間となっている。

オープン時のイベントには多くのセレブリティやメディア関係者も訪れた。

銀座店のオープンを記念して、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティストグループ「FriendsWithYou」とコラボレーションで誕生したMoncler FriendsWithYou コレクションが10月24日・25日限定世界先行発売された。

2日間限定で世界先行発売されたMoncler FriendsWithYouコレクション

コミックの記号とストリートアートを併せ持つ2人組 FriendsWithYouの世界観を落とし込んだ「Moncler FriendsWithYou」コレクションは、ダウンジャ ケットやスウェットシャツTシャツ、バッグ、スニーカーなどが揃う。このコレクションは世界中のモンクレール直営店で2016-17年秋冬シーズン以降に発売を予定している。

モンクレール銀座店
住所：東京都中央区銀座2-4-9

（y.kometani）