入手困難なうまい酒 三重県の日本酒「而今」
IGNITE / 2016年5月13日 8時0分
伊勢志摩サミットが近づいてきた。8年ぶりの日本開催となる伊勢志摩サミットは5月25日、26日に開催される。2日間という短期間ながらも国内はもとより世界経済に大きな影響を与えるサミットは、各業界が注目している。その中の一つが酒蔵業界だ。
サミットの夕食会で「乾杯酒」になった銘柄は、必ずと言っていいほど人気に火が付き、たちまち入手困難なプレミアム酒となってきた。今回の伊勢志摩サミットの夕食会でも乾杯酒に選ばれた酒は、世界的にも一躍有名となるだろう。どの銘柄が選ばれるのかはまだ不明だが、乾杯酒には三重のお酒が選ばれると言及されている。
35ある蔵元の中からどの銘柄が選ばれるのか誰もが気になるところだろう。決定する前にすでに完売になっている銘柄もあるというから、その注目の高さがうかがえる。
そのうちの一つが名張市本町にある木屋正酒造の酒、「而今」である。
「而今」は2005年にリリースされた比較的新しいブランドではあるが、木屋正酒造自体は文政元年(1818年)江戸中期に創業している歴史ある蔵元だ。それまでは「高砂」ブランドの酒を造っていたが、すべての工程を見直し造られたのが「而今」である。
而今とは「過去にも囚われず未来にも 囚われず、今をただ精一杯生きる」という意味がある。
上立ち香はメロンのように香るのに、口に含むと上品な甘みが広がり奥からしっかりとした味が伝わる。それでいて甘みの引きが良いのは、まさに而今の意味を味で示したかのようだ。
既に多くのファンを持つ人気の日本酒であり、酒屋で手に入れるのは既に至難の業。伊勢志摩サミットで更に注目を浴び、今では飲食店でも入手困難になりつつあるという。今後、口にすることさえも難しいほどにプレミアム酒となっていくかもしれない。
それほど美味い酒である。もし店で見かけたらぜひとも飲んでほしい。大吟醸・純米吟醸山田錦・純米吟醸雄町・特別吟醸と種類はあるが、どれも而今らしい味わいを楽しめる銘酒である。
(ゆめたび)
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