Windows 8のリリースは、Linuxデスクトップのチャンスだ【インターネットコム】

インフォシーク / 2012年3月29日 12時1分

新しいインターフェイス「Metro」を搭載したMicrosoft Windows 8は、完成に近づいている。このOSのリリースは、Linuxデスクトップにとっての大きなチャンスとなるだろう。Metroは、これまでのWindowsインターフェイスからは劇的に変化しているため、多くの利用者を混乱させ、苛立たせるものになるのは間違いないからだ。

Windows 8のリリースが近づいている一方で、Windows XPのサポートは終わりに近づいている。

まとめてみよう。近い将来デスクトップ市場はWindows 8のMetroに不満を持ち、代替製品を求める利用者であふれることになる。ここに、Windows XPのサポートを打ち切られ、代わりのOSを求める利用者も加わることになるわけだ。

このような状況は、他のベンダーには大きなチャンスだ。

これまでWindows利用者は、新しいバージョンのWindowsに当たり前のように移行してきた。使い慣れ、機能や安定性が実証済みのものを選択するのは、特に企業ユーザーには重要なことだからだ。だが、Metro はもはや「使い慣れた」ものでも「実証済み」のものでもない。これは、これまで「Linuxは使ったことがないから使いたくない」と言っていた人を呼び込む絶好の機会となる。彼らにとってはMetroだって「使ったことがない」ものとなるからだ。

また、Windows XP利用者には、OS のサポートが打ち切られても現在のハードウェアを買い換えず、そのまま使い続けたいという人も多いだろう。

この両者にとって、Linuxデスクトップは最良の選択となりうる。

Windows 8が気に入らないという利用者に対しては、LinuxはUbuntuやMintなどの複数のソリューションを提供できる。UbuntuのUnityインターフェイスは多くの人をがっかりさせてはいるが、2012年3月28日にリリースされたばかりのGNOME 3.4は素晴らしい。MintのCinnamonインターフェイスも、従来の外見を維持しつつ実用的な機能を提供してくれる。

Windows XPのハードウェアを使い続けたいという人にも、Linuxを勧めることができる。Linuxは、ハードウェアが古いものであっても、ほとんどの場合は動作するからだ。Windows 8ではサポートされていない、スペックの低い PC でも大丈夫だ。Linuxはこのような利用者に対して、高価な、そしておそらくは不必要に高いスペックを持った新しいハードウェアを買わずに済むという選択肢を提供できる。

残念なのはこのような状況下で、積極的にWindowsからの移行を推し進めようとする Linuxベンダーが皆無であるということだ。Windows 8のリリースは、Linuxにとっては大きなチャンスなのだ。Linuxベンダーには、ぜひこのチャンスを活かしてほしいと思う。

Linuxベンダーがここで勝負にでなければ、デスクトップ市場を巡る戦いは Apple の不戦勝となってしまうかもしれない。

Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。

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