清水富美加はコスプレ時代のニューヒロインなのか?! 仮面ライダーフォーゼ。

インフォシーク / 2012年6月5日 19時0分

大人の階段を上らないシンデレラ。(城島ユウキ役の清水富美加さん)

世の中のヒロイン像は、いくつかの宗派に分かれて構成されている。間違いない。

我がニッポンでは、日本人好みの健康まっすぐ浅倉南宗を大きな宗派としつつ、昭和世代の支持が厚い生意気永遠不良山口百恵宗、はかなく幼く宮崎あおい蒼井優宗、巨乳アダルト峰不二子宗、元気娘ドジでポジティブ宗、メガネだったら何でもいい宗などが存在する。はずだ。

それぞれに特色が強いが、「元気娘ドジ宗」は天然ではなく演技と疑われやすいからなのか、アニメやゲームの世界では人気を得るものの、現実の人間となると途端に一部からドン引きの目を向けられる傾向がある。

昔のアイドルの名前を出すのは大変に失礼かもしれないが、私が好きだったから、ということで許してほしい。相原勇、鈴木蘭々、篠原ともえ…あたりはこの宗派だったと言えるのではないか。いつもお茶の間に元気をくれた方々だが、突然そのキャラを脱ぎ捨てておとなしい大人の階段を駆け上がってしまったときは、とても寂しかった。だって「泣かないぞェ」って歌ってた蘭々が、数年後にロン毛になって現れるのだもの。若くないと出来ない宗派なのかもしれない。

さて、ここで仮面ライダーフォーゼである。フォーゼには、とんでもないヒロイン像のままバリバリと突き進んでいる、うら若き女優がいる。

城島ユウキ役の清水富美加だ。

ライダーシリーズの公式なヒロイン。だがそんな彼女、フォーゼの中で江戸時代の魚屋の格好はするわ、ちょんまげはするわ、小惑星探査機「はやぶさ」に変装するわ、演技が元気でやたらにオーバーだわ。まっすぐにぶっ飛んでいる。お父さんお母さんのヒロイン像は、彼女によって今、粉々に打ち砕かれ始めている。

第38話(6月3日放映)の彼女に至っては、さらに挙動不審。目がうつろで名前を呼ばれても気づかない、老婆のような姿勢で顔を左右に振っている、吊り橋で四つん這いになっている…どうなってんだ、このヒロイン。そういえばジャージの上着をインまでしていたような。

そんな彼女、あれは演技ではなく素である、というまことしやかな噂もある。噂は噂に過ぎないとは思いつつ少し調べてみると、ミスマガジン2010においてミス週刊少年マガジン、JOYSOUND賞、高校ラグビー賞に選ばれている、相当にスゴイ逸材である。

と言いつつ、そのコンテストで気になる点もあった。ミスマガジンの紹介文には、こんなことが書いてある。

「めっちゃ元気なポジティブガール! …趣味は日本庭園と古寺の写真集を読むことで、特技は円周率を100桁まで言うこと」

…わ、訳がわからん!

このカオス具合、フォーゼの役柄と全く同じである。彼女が素である可能性が否めなくなってきた。

仮面ライダーフォーゼのチーフプロデューサーは、公式サイトでヒロイン・清水富美加について、こう語っている。
「初めて清水富美加と会ったときは、語りまくる彼女に『まぁ、落ち着け』と思った」
「そもそもヒロインは、可憐で美しいつもりだったのに、彼女を起用して『おバカ上等』になっていった」

…素かもしれない。

彼女の所属する事務所はレプロエンタテインメント。有名な実力派事務所で、彼女はこの事務所主催「レプロガールズオーディション2008」にて賞をもらっている。「グッドキャラクター賞」だ。こ、ここでもキャラクターか!

もう素だな。確信。

そんな彼女、ファンからすこぶる評判が良い。二次元バンザイな時代で、コスプレ上等な時代であるからか、彼女のような二次元的ぶっ飛びコスプレヒロイン、加えて元気娘ドジポジティブ宗を伝承しているタイプは、やや元気がないこの時代に大いに愛されるのかもしれない。

そうそう、彼女のブログもまたぶっ飛んでいる。読んでおいてほしい。
(「夏になると 回転する扇風機のファンに向かって 『あ~』とかやってます」とか書いてあった。よかった、よかった。)

新しいヒロイン像を生み出している若き女優・清水富美加。かなり注目である。

このまま、大人の階段を上らないシンデレラでいてほしいと思う。

仮面ライダーフォーゼ、ちょっと見てみてはどうだろう。

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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