口から勝手に出てくる言葉。

インフォシーク / 2012年10月3日 17時0分

気がつくと出ている「よいしょっ」の声。

今週末は体育の日で三連休。身体を動かすのが気持ちいい季節になってきた。

にもかかわらず、個人的には運動不足が気になる今日この頃。その影響かどうかはわからないが、自分自身の言葉で、気になっていることがある。

ちょっと立ち上がるときや重いものを持ち上げるときに、「よいしょっ」と言っていることが増えたように思うのだ。

無意識に口から出ているため、言った後に「あ、まただ!」と気がつくことが多い。まだまだ若いつもりだし、あまり言いたくないと思いつつも気がつくと口から出ているのである。

なぜ、言いたくないのに言ってしまうのか。不思議に思う。

力を入れるために声を出す必要があるなら、「よし!」や「おりゃ!」など、他の言葉でもいいはずなのに、やっぱり「よいしょ」と言っている。

これまで生きてきた中で「ちょっとしんどいときは、よいしょと言う」と擦り込まれてきたため、脳が瞬間的に「よいしょ」を選び、声を出させているのだろうか。

思えば「熱っ!」や「冷たっ!」や「痛っ!」など、条件反射のように、瞬時に言葉を発することは少なくない。

自分では意識していなくても、気がつくと言葉が口から出ている。

そう言えば、そのせいでとても恥ずかしい思いをしたことがある。

学生の頃、チェーン店の居酒屋でアルバイトをしていた。そのお店では、ひとりのスタッフが「いらっしゃいませ!」と言うと、それに続いて全員で「いらっしゃいませー!!」と合唱していた。大きな声で声を出し、お店の活気をつくっていたのである。

ある日、休日に大型の古本店で立ち読みをしていたときのこと。

店員の1人が「いらっしゃいませー!」と元気いっぱいに言った。

その瞬間、私は1人の客だったにもかかわらず、あろうことか「いらっしゃいませー!」と続けて叫んでしまったのだ。

あっ、と思った時にはもう遅い。ほかのお客さんの視線に気づかないフリをしながら、顔を真っ赤にしてお店を後にするしかなかった。

このように、意識せずとも反射的に出てくる言葉、侮れないと思う。

日常的に発している“口癖”もそのひとつ。それがいい言葉ならいいのだが、「面倒くせ~」「つかれた~」「ムリムリ!」など、あまりいいとは言えない言葉であることも多い。

いやむしろ、自分のことを思うと後者の方が多いかもしれない。

口癖は自分で繰り返し聞くことになるため、思考や行動に影響を与えるという。

例えば「面倒くせ〜」を口癖にしていると、どんどん面倒くさがり屋になっていってしまう。

反対にいい言葉が口癖になれば、プラスの影響がもたらされるということだ。

勝手に口から出てくる言葉に、すこし耳を傾けてみよう。

石井 良
Ryo Ishii 1980年・東京都生まれ。コピーライター。制作プロダクションを経て独立し、良案工房を設立。広告・冊子・WEBなどのコピーや記事を書いている。真心を込めた文章で、多くの人の課題解決や夢実現の力になれるよう日々奮闘中。ロックバンドのドラマーでもあり作詞も手掛ける。憧れの甲本ヒロトに自分の書いた歌詞を歌ってもらうことが夢。MAIL:ishii@ryoankoubou.com

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