正義の味方は負けたあと、どう乗り越えるべきなのか。仮面ライダーウィザード。

インフォシーク / 2012年10月30日 18時0分

悪玉の謎の美女にも注目。中山絵梨奈さん。

小さい頃から、「正義の味方」は負けなかった。

怪傑ライオン丸だって、ガッチャマンだって負けなかったし、ウルトラマンタロウなんて一度首がすっ飛んだけれど、やっぱり勝ったのだ(すっ飛んだ首がもう一度自然に生えてくるのだ! 今では放映出来ないかもしれない伝説的ストーリー。ちなみに私は、この伝説の回を書いた脚本家の教え子だったりする)。

余談だが、初めて「正義の味方」という言葉を使ったのは、月光仮面の歌詞だという。どうでもいいことだが、正義の味方の歴史は長い。

彼らが正義の味方である所以は、正義のために体を張っていることと、その勝ち方なのだろう。

特に正義の味方が、一度負け、何かを乗り越えてリベンジして勝つ、なんてものには大きな意味があるはずだ。ドラゴンボールのような少年ジャンプ系ヒーローは、さらにトレーニングを積み、親友に助けられ、リベンジで勝利する。こうして苦しみ抜いた末のキン肉バスター的勝利。

確かにこれこそが正義の味方の王道だ。

ところが10月28日に放映された仮面ライダーウィザード(第9話)は、勝ち方が難解であった。悪玉にボコボコにされ、あられもなく川に放り込まれた主役は、その後、「リベンジをして、果たして勝てるのかな…」と悩み込んでしまう。

結果的に、彼は、彼の中にある「絶望」の感情を具象化したドラゴンと会話をし、そのドラゴンの力を借りてリベンジに勝利するのである。

えっ、絶望の力を借りちゃったの?!

そう! そうなのである。そこが、よくわからないのである。

ウィザードの主役は、一貫して「希望」の立場にある。これは今までのストーリーの中で、主役自らが再三告げていることだ。

その主役が「絶望」の力を借りたというのは‥え~っと‥

「希望の気持ちが強ければ絶望を凌駕する」?

いやいや、「清濁併せ呑んでこそ正義」?

「絶望に魂を売った」?‥わけないよな。

「勝てるなら、まぁ、ひとまず細かいことはいい!」に徹したか?

む、難しすぎるぜ‥。

仮面ライダーウィザードはかなり面白い。しかし、この「希望」だの「絶望」だのが、複雑であることも事実だ。その謎解きも個人的には面白いのだが、これはあくまで大人の面白さである。

子供が付いてきてくれているのか、少し心配になりつつもある。ひとまず今回のリベンジ勝利、乗り越え方の意味が、よくわからない。

意味なんて求めなくていいのかな。

意味がわかる方がいたら、ちょっと教えてください。

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ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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