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映画「宇宙刑事ギャバン」で、初代ギャバン大葉健二の動きがキレキレの件。

インフォシーク / 2012年11月6日 17時30分

若さ、若さってなんだ、ふりむかないことさ!

ギャバーン! あばよ、涙 ギャバーン! よろしく、勇気

みなさんは、初代ギャバンを知っているだろうか?!

バトルケニア(バトルフィーバーJ)、デンジブルー(デンジマン)を演じた、あの西城秀樹をちょっと小さくして顔を野性的にして動きの速度を2倍にした大葉健二さん演じる、80年代前半の超人気特撮ヒーローである。野性味あふれる大葉さんが、変身するとメタリックになってしまうのが特徴的。仮面ライダーにはない当時のイマドキ感が、ファンの心を離さなかった。

ちなみにギャバンの名前の由来はフランスの名優ジャン・ギャバンから…って、なんでそんなところからとっちゃったんだろう?

そんなギャバンが、この秋、映画になって帰ってきた! 昭和世代は観るしかないのである! 私も嫌がる5歳の息子を連れて、そそくさと映画館へ向かった。

さて、ここから少しネタバレです。ご注意を。

まず第一印象…

「昔の特撮ヒーローって、これくらい残虐描写あったかもなぁ」

もうすぐ40歳の私も、最近の過保護表現ヒーローに慣れていたものだから、かなり不意打ちだった。オープニング、惨殺の連続。血がビュービュー飛んでる。映画館から、子供の泣き声が聞こえた。

間違わないでほしい。だからこそ、ギャバンの登場に救われた気がするのだ。そう、この「ヒーローが来てくれた‥助かった‥!」という感覚は、最近のヒーローものには全く無い。時代背景から過保護表現にならざるをえないので、誰かが死んでもまるでそんな気がしないのだ。

昭和残虐連続シーンの末、新・ギャバンが登場! 待ってたぜ! 蒸着!

‥と、ここで次の感想。

「…ギャ、ギャバン…弱ぇ」

もはや昭和は関係ない。新・ギャバンが、本当に弱い。しかも言ってることが青臭い! ネタバレ過ぎるので書かないが、タッチの上杉達也みたいな恋愛しているし、あのねぇ、「なんなんだ、オマエは?! あぁっ?!」と、こちらも思わず松田優作の声になる。

そんなギャバンを見かねて! 初代ギャバンの大葉健二さんが現れる! 荒々しく!軽自動車に乗って! …な、なぜだ!

これは仕方ないのである。ギャバンと言えばスズキのジムニーなのだ。

大葉健二さん。1955年生まれ。荒々しく登場したものの、うわぁ、やっぱり年齢を積み重ねているなぁ‥と思うだろう。しかし期待は裏切られる。アクションがキレキレなのだ。まさに言葉通り、目を疑う。齢50代後半が、次々と敵をぶっ飛ばしていく。

はっきり言って新・ギャバンより華がある。さすが、JAC(ジャパン・アクション・クラブ/旧名)の一期生! またもや新・ギャバンに言ってしまうのだ、「なんなんだ、オマエは?! あぁっ?!」

そして勢い余った大葉さん、弱い新・ギャバンをボコボコにし始める! 映画の中でここが大事なポイントだ! ここが世代交代なのだ! そして当然、大事なことを伝えるときは、川の中で喧嘩だ! これが昭和だ!

あぁ、いいなぁ‥昭和だなぁ…

バキバキにしているときのセリフだって、こんな感じなのだ。

「甘えてんじゃねぇ!(バキッ! バキッ! バキッ! バキッ!)」

あぁ、いいなぁ‥昭和だなぁ…

この昭和頑固な感じ、古いはずなのにとても新鮮に感じる。過保護な時代だから、こういう骨太シーンが新鮮なのかもしれない。

昭和世代の方々。ほんの少しタイプスリップできるかもしれません。私の最後の感想は、これ。

「…主役、大葉さんでいける…」

蒸着!




※11月4日の仮面ライダーウィザードの放映は、お休みでした

【バックナンバー】仮面ライダー徒然草はこちら

ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターTV」(インターネット)の製作をしている。

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