アメリカナイズ、ダメ。ゼッタイ。 ~1分でわかる大阪人の言い分~

インフォシーク / 2013年2月13日 17時30分

大阪の串カツ屋で東京人がみせる態度とは。

[あのレストランが日本初上陸]
[アジア初の直営店オープン]

ニューストピックスを眺めているとよく見るフレーズ。

オープンするのはだいたいが東京なので、大阪で暮らしていた20年以上はまったく興味がないナントカフレンチやラグジュアリーナントカファッションの店であっても「東京ばっかりや」と、文化の差を突きつけられたような苛立ちと単に楽しそうだと羨む気持ちの両方を抱いていた。

そしてだんだん「別にどうでもいいこと」にカテゴライズされた。東京のニュースを全国民に晒すなよ、と。

ところが東京へ住んだ途端クリック一つしなかったオープン情報は興味深いニュースになり、東京の友人との話のネタになっている。

住めば都って結局、情報過多になることなんだろう。

なんとなく興味が湧いたときはできるだけ店へ足を運ぶ。新しいにおいがする店内にたくさんの客。ただ店がオープンするだけなのに、この場を楽しまなければアンタだっせーよと言わんばかりの空気が漂う。すると乗せられやすいのかマインドコントロールされているのか、おかしな言動、おかしな態度の東京人が現れる。

先日、セクシーなお姉ちゃん店員がハンバーガーを持ってくる日本第2号店のレストランへ行ったときのこと。

隣に座った2、30代の男女数名、たぶん友人だろう。元気な店員逹に乗せられテンションの上がった女が友人に相づちをしている。

その言葉がなんと「アーハン」。思わずビールを吹き出してしまったが、アーハンと言われた友人を見ると「そうか、それで?」と返されたときと同じノリで会話を続けている。

更にその女。「オウ、アーンアンアンアンアンアン。アーハン。アーハン。そっれはっさぁ~」とノリノリ。

表情は本人なりに考えたアメリカ人風の頷きスタイル。ただ申し訳ないが、顔はセクシーなお姉ちゃん店員というよりケヴィン・ベーコンだ。

あの、アメリカから日本に上陸したからって態度までアメリカナイズするのは、どうなん?そうでもしないと満喫していないように見られるのか?だったら整形でもしてビリージーン歌ってればいいじゃない。

店側にも責任があると感じたのは、日本初の旗艦店とかいう米カジュアル衣料店へ行ったときのこと。

店内へ入った瞬間「場違いだ!」と実感したのは、アップテンポなBGMにあわせて踊る店員と目が合ったときだった。

とりあえず目を逸らしながら最上階まで階段で向かうと肩をトントン、と叩かれ、誰か知り合いでもいるのか?落とし物でもしたのか?と顔を上げると、別の店員が「ヨー、ワッツアップ?」と言って来やがった。

これはアカンやろ。肩叩いて「元気?」てか。しかも英語で。お前日本人やんけ。

別にアメリカ人になりたくてアメリカンカジュアルを着ているわけじゃない。しかしながら周りを見渡すと「Yeah!」なんつって反応している日本人もいる。

なんでアメリカナイズされる東京人がいるのだろう。コッテリとしたアメリカナイズじゃなくてもたとえば「あいつビッチだよね」とか一々いるかその英語、というのが目立つ。

「トゥギャザーしようぜ」も日常会話になるのだろうか。

大阪だったら「アーハン」だの「ウーフン」だのと言われたら「なに言うとんねんアホちゃうの?」「どっか頭でもぶつけたん?」と返されるだろう。

ツッコミが飛んでくるかもしれない。

もしかすると「恥じらいなくおもんないこと言う人」といった大阪人が抱く東京人に対する偏見の塊は、そんな東京人のせいでもある。

東京は日本の先端でアメリカの箱庭じゃないことを今一度考え直して欲しい。

アメリカナイズな東京人が大阪旅行の際に串カツ屋で大阪弁にはならないのは怒られると察するからだろう。

だったら東京在住の外国人からどんな風に映っているのかを考えたことはないのだろうか。それこそビッチと言われていたらどうするのだ。

飲み友達のカナダ人ステファン君は、熱燗と塩味の焼き鳥が好きな旅人。たまに焼き鳥屋で会えば「おいしい、おいしい」と大人しくチビチビ飲んでいる姿がある。

日本人の美学を外国人のほうがよく知っているとは恥ずかしいことだ。

鹿タカシ
しかたかし ライター・コピーライター・歌い手(バンド活動休止中)。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を専攻した後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京、また東京在住の人からみた大阪人について研究。

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