仮面ライダーウィザード、期待以上?! 期待はずれ?!

仮面ライダーメイジ。夏の映画にも出てくるらしい！

あれれっ、期待はずれだ…?! ということは誰にでもあるものだ。

すごい美人なのにいつも鼻毛が出てたらガッカリするだろうし、かなり渋めの中年男性がやけにカン高い声だとあれれっ…とガッカリする人もいるだろう。限界露出！と書いた写真集を見たら脱ぐ気配がまったくなくてガッカリ、なんてこともある。かもしれない。

ちなみにガッカリというワードをインターネットで調べると、「世界3大がっかり名所」「日本3大がっかり名所」「がっかりスポット」なんてのが出てきて、どうも人は期待はずれに対して厳しく敏感のようである。

6月23日に放映された仮面ライダーウィザードにも、残念ながら、やや期待はずれに感じたシーンがあった。いや、正確にはこちらが勝手に期待してしまったのであるから、一切問題ないのである。話は間違いなく面白かったのだ。

仮面ライダーウィザードは、特定の人間が絶望に打ち負けると怪人になってしまう設定だ。かたや絶望に打ち勝つと、仮面ライダーになる資格を得る。天と地ほどの差がある分岐点において、主人公は絶望に打ち勝ち仮面ライダーウィザードになった。そして第27話（3月17日放映）、ある女性も仮面ライダーになる資格を得たのである。彼女は早速、仮面ライダーなるための修行に出かけていった。

そして6月23日の第40話！ ついに彼女が帰ってきたのである！　凛とした態度、みなぎる意志…強敵と対峙し、気迫で負けない！

この役を演じるのは中山絵梨奈。スカートをひるがえしてクルリと回り、細くて長い腕をスッと天に伸ばす。そうして変身用指輪を、頭上からゆっくりと変身ベルトの位置まで下ろしていく。指輪とベルトが重なった瞬間…眩い光が放たれた！ 変身だ！

カッコイイ！ カッコイイ!!! カッコ…あれ…あれれれ……

ここなのである！ いや、こちらが悪いのである。期待し過ぎたのだから。

つまり…変身したあとのビジュアル…なんというか…思ったよりも…なんというか…少し、こう…少し期待はずれだったのだ！

期待を裏切るという中にも良い裏切り方があってですね、めちゃくちゃ古い話で申し訳ないが、ロックンローラーの象徴でありテレビにめったに出ないことで有名だった矢沢永吉が、1992年に突然サントリー缶コーヒー「BOSS」のCMにサラリーマン役で出たときは、日本中が期待を裏切られたのだが、そのカッコいい期待の裏切り方に日本中が酔いしれた。CMも商品も大好評だった。

今回の女性仮面ライダーは。服装がジオン軍の女性制服のようで…なんだかスッキリしなかったのですよ。いや、あくまでこれは私の感覚でしかありませんよ。

昨今の仮面ライダーはライダーも怪人もデザインがカッコいい。だからして期待しすぎたのかもしれない。

仮面ライダーウィザードは8月が最終話予定であるためストーリーがすでに佳境に入ってきていて、このタイミングで女性ライダーとして登場した彼女はかなりのキーであることは間違いない。来週以降は今までの謎が次々と解けていくはずで、巷ではそろそろウィザードの次の仮面ライダーの発表が行われるはずで、8月には陣内孝則が最年長ライダーとなる仮面ライダー映画の公開を控えている！

仮面ライダーウィザード！ ここからラストスパートだ！どれほどの感動を与えてくれるのか！ そして陣内孝則ライダーと女性ライダーは、どこまでカッコいいのか！

期待の夏。ここからは、全てに注目です。

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ガッケンター
1973年1月生まれ。芸術家。ライター。芸術活動のかたわら、仲間と協力してゆるゆる映画応援サイト「ガッケンターサイト」の運営や、映画監督や俳優もゲスト出演する「ガッケンターＴＶ」（インターネット）の製作をしている。