職種虚偽表示問題 ~1分でわかる大阪人の言い分~

インフォシーク / 2013年11月13日 17時30分

大阪・新大阪

バナメイエビを「芝海老」、ブラックタイガーを「車海老」、ロブスターを「伊勢エビ」と誤表示していたことが発覚しエビのように背を丸くする人。成型肉を「ヒレ肉」「伊賀牛」、オーストラリア産牛肉や牛豚合い挽きミンチ肉を「和牛」と解釈していたことを言及されウモーと嘆く人。

最近、有名なホテルや百貨店が次々とマスコミを賑わせた。

これら一連の事件の口火を切ったのは大阪だったが、なんとなく東京っぽい事件に感じた。平気で虚偽をかましてくる東京人に度々出会ってきたからだ。

東京は地元で生活するよりも意欲が必要な場所。夢を抱き上京した人は、野心に溢れて生きている。

しかし見栄の張り方を間違えたのか、個性を出したくて血迷ったのか、自分自身を誇張したり嘘をついたりと虚偽に手を染める東京人がいる。

厄介なのは、職種名の虚偽だ。広告代理店や出版社など母体が多く集まるせいか東京にはフリーで活動する人も多い。フリーの人たちにケンカを売るつもりはないが誤解を恐れずに書けば、「お前の肩書き嘘やんけボケ」な人は身を引いてほしい。

こんな人がいる。『コピーライター』と名乗りながら、これまでに書いたコピーが「スペシャルプライスで販売中」な人。『アロマセラピスト』の主な現場は自宅の風呂場(自分自身癒されてるだけ)な人。

いけしゃあしゃあと言えてしまう図太さに感心すら抱くが「チラシのライター」だし「アロマが趣味」だ。本人はその職種になったつもりなのだろうか。満足しているのだろうか。

さらに、どれくらいのキャリアを積みなにができるかが重要なはずなのに、職種名とは別に珍しい職種を名乗ってくる東京人がいる。

デザイナーやプロデューサーなどの職種に加え『風水なんちゃらカウンセラー』や『ナチュラルフードなんちゃか研究家』『国内旅行研究なんとかラー』『冠婚葬祭セレモニーアドバイザリーなんちゃらー』など、一回では憶えられないなんじゃソレな職種名が続くのだ。

自己主張やエゴ、流行とあざとさが匂う、キラキラとした職種名。流行と横文字にうっとりするいかにも東京人ぽいそれらだが、私は名乗りたきゃ名乗れ、名刺凝りたきゃ凝れとは言い切れない。

なぜなら、それらの肩書きを半ば本気にしマッチしそうな業務に「使えるかも」とオファーを出したことがある。そして意外と知識が偏っていたり強情で意思を曲げなかったりで使い物にならず、取引先でとんだ恥を掻かされた記憶しかないからだ。

大阪にも虚偽をかます人は、存在はするだろう。だが、人前で格好をつけたり注目を集めたがる情けない人を「ええ格好しい」と呼び、いい格好をしたり自己アピールが強い人をばさっと斬り捨てる文化がある。

耳慣れない名称に邪推する人も多い。

よって、私の知る限り大阪で個性ある職種名を使いしゃしゃり出る人は少ないように思う。もし居たとしても胡散臭いはずだ。

たとえば大阪で『お笑い文化研究家』を名乗るとする。すると「ほなお前笑いとれんのかい、ええ格好しよって!笑わしてみい!」とおっさん達は黙っていないだろう。似たようなシーンを大阪で見たが、東京で職種名から始まるバトルなど考えられない。

職種にオリジナリティや流行を加えることで仕事が舞い込むと考える東京に対し、調子に乗ったら後々なにを言われるかわからへんからとベーシックを保つ大阪との違いがそこにある。

これをバナメイエビの揚げ物で喩えると、虚偽する東京人は『フランス人シェフによる今朝捕れたて芝海老のフリット~贅沢なアンチョビソースとともに~』で、大阪人は『芝海老風エビフライ(ソース別売)』くらい違う。

どちらが正解か。それはシェフの腕次第だ。

鹿タカシ
しかたかし ライター。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を学んだ後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。
現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京人(主に上京してきた人)について研究。

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