試作品だったのか…仮面ライダー鎧武ベルト!!!

インフォシーク / 2014年1月21日 17時30分

ピーチライダー登場！ちょっとドロンジョのようである。

もはや覚えきれなくなってきた！仮面ライダー鎧武（ガイム）の話である。

仮面ライダー鎧武は、今までの仮面ライダーと違って、めったやたらな種類の仮面ライダーが登場するのだ。

オレンジライダー！
バナナライダー！
メロンライダー！
ブドウライダー！
マンゴーライダー！
パイナップルライダー！
ドリアンライダー！
ドングリライダー！
松ぼっくりライダー…覚えきれん！！！

もっといたような気がするが…もう調べるのもうんざりになってきた！

彼らは全員、量産されている同じ種類のベルトを使って変身する。ただ、変身をするときに、ベルトにセットする道具の種類が違うのだ。オレンジライダーは、オレンジの道具をセットし、バナナライダーはバナナの道具をセットする。

そうして彼らは街の中で仮面ライダー同士、勢力争いをしている。まぁ、なんというか、どんぐりの背比べ的争いである。仮面ライダー鎧武は、そもそもはその程度のストーリーだったのである。

ところが1月19日放映の第14話現在、事態は極めて深刻だ。まず、めったやたらに増えていく仮面ライダーと、彼らが夢中になっていた勢力争い自体が、街を支配する謎の企業「ユグドラシルコーポレーション」によって仕掛けられたものだとわかった。なんのために…これはまだ、謎である。

じゃあ、とにかく仮面ライダーたち全員で、ユグドラシルコーポレーションをやっつけて問いただせばいい！と思うのだが、そうもいかない。まず彼らは仲が良くない。加えて、なんと彼らが使っていたベルトよりもバージョンアップされたベルトが、ユグドラシルコーポレーションによって開発されたのだ！

このベルトを付けると、今までよりも強くなるらしい！最初に付けたのはメロンライダー。彼はユグドラシルコーポレーションの一員なのである。最強となった彼は、旧型のオレンジやバナナを叩きのめす！

そう。そしてこう言うのだ。第14話にて、バナナをボコボコにしたメロンは、こう、のたまった。

「…所詮、そのベルトは試作品」

…試作品だとぉ!!!!

これはバナナのセリフではない。オレンジでもない。

実に…全国のお父さんお母さんのセリフである!!!

そう、そもそも仮面ライダーベルトは、昭和の時代から子供の憧れである！当然、今回の仮面ライダー鎧武ベルトも、子供たちが欲しがって欲しがって、クリスマスや誕生日やお年玉の機会になんとか手に入れるのである！クリスマス直前、玩具屋から一斉に仮面ライダーベルトが消えるのは、全国のサンタクロースが予約するからである！

ところが…お父さんお母さんが汗を流して働き、夜なべして、かつサンタクロースが血まなこになって探しあて購入した仮面ライダーベルトを、あのメロンのアホは、「試作品」とのたまったのである！

これこそ深刻な事態！全国のお父さんお母さん（と、全国のサンタクロース）は怒り心頭なのである！（たぶん…！）

試作品なら、買わなかったぞ…息子にお年玉として買ってあげた私も、かなりカチンときている。

もう、こうなったら全国のお父さんお母さん共同体は、オレンジライダーとバナナライダーの味方をするしかないのである！打倒、メロン！打倒、ユグドラシルコーポレーション！

…まぁ、冗談はさておき（いや、ちょっとマジかもしれませんが…）、最近の仮面ライダー鎧武は本当に深刻なのである。実は街に出現する怪物は、もともと人間かもしれないという事実が発覚し、ということは、怪物をやっつけてきた仮面ライダーたちは、人殺しをしている可能性が出てきているのである。

そしてもしかしたら、主役は、親友を殺してしまったかもしれない…という事態なのだ。

他にも、相手の気持ちを思いやらず、力づくで物事を動かしておいて「正義」とのたまう者が出てきたり（これもユグドラシルコーポレーション！）、不快な秘密主義のマネジメントを行ってばかりだったり（これもユグドラシルコーポレーション！）、今どきの会社や社会に見られる暗黒シーンと共通するシーンもたくさん出てくる。

それらが絡み合って、ストーリー全体が、「生きるとは、死ぬとは、大人とは、自由とは、社会とは、未来とは！」という、深刻な問いに向かってジェットコースター並に進んでいる。本当に深刻だ。

トピックスとして、色っぽい女性ピーチライダーも登場した。ちょっと話が飛ぶが、春に公開される仮面ライダー映画では、なんと藤岡弘が38年ぶりに1号を演じるとのこと。

仮面ライダー鎧武！もはや子供も大人も関係ない！目が離せなくなってきたのである。

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