都知事選で偏った人達 ~1分でわかる大阪人の言い分~

インフォシーク / 2014年2月12日 17時30分

先日投開票された東京都知事選挙。候補者の演説や政見放送を見聞きし、改めて東京人は流されやすい人ばかりだと知った。

ある候補者が聴衆に向かって「私は靖国神社に参拝します!」と言い張った。「そうだ!そうだ!」の喝采を浴びた。すると気分を良くしたのか「毎月参拝します!!!」と絶叫気味に続ける。大歓声。その後「外国人に選挙権は与えない!」などを提案。靖国神社の件ほどではなかったが拍手は続く。そして、そのあとの発言はもっと個性的だった。

「原発は安全であります!」

凄いこと言いはるんやなこの人、と驚いた。正直にいえばキョトンだ。周りを見渡した。キョトンとしている人がちらほらいた。だが靖国、外国人への選挙権と手を叩いたんだから最後の最後まで支持しなければならない。毒を食らわば皿までだ。そう思われたのかはわからないが、多くの聴衆が拍手で応えた。「拍手していいのか?間違ってないか?……でも、まあ、みんなしてるからいいか。しちゃえ(パチパチ)」時差のあった拍手がそんな風に見えたのは私だけじゃないはずだ。私は拍手をしなかった。周りは不思議に思われただろう。直後居所がなくなりその場を後にした。

支持する候補者に全て従うなんて凡庸な私には理解できない。マスコミによって踊らされた報道を鵜呑みにし、どうのこうの味付けした公約のうち、私はこの候補者の幾つかは頷けたがほとんどが疑問だった。賛成もあれば反対もある。全てに「良いこと言うー」なんて思えない。私のプラシーボ効果は美人からしか発生しないし大抵は自分都合だ。「あの候補者のわかる部分もあるってマジ言ってんの?」とある東京人に聞かれた。全面反対もまた誰かに流された思想でしかないことがこの東京人は気付いていない。

大阪生まれの一意見だが、考えなければならないことが山ほどあるのに思想を争点にする意味がわからない。人やメディアに「私は行きますよー」とか「行く人をゼッタイ許しませんよー」とか、言わなきゃダメなルールなんかない。どちらかの思想に偏っていようが全東京人を仕切るという名目が知事なのだから、候補者自身の方角は聞きたくない。

防災、原発、エネルギー政策、築地市場移設に新銀行東京、カジノ構想、日の丸君が代、ブラック企業。まだまだありますよ。自殺、消費税増税、尖閣諸島の為に集めた寄付、竹島、東京オリンピック、新国立競技場の費用。さらには東京メトロと都営地下鉄の一本化、都営バス24時間化とかいう忘れ去られかけている問題、都営大江戸線の大江戸ってダサい名称なんとかならないのかも考えてほしいが、とにかく問題は山積み状態。ワタクシの思想を強く出したいのならどこか田舎の大地主でも目指せばいい。

強気なリーダーが旗を掲げた方向に続いて歩くほうが東京人は落ち着くのだろう。長いものに巻かれて寄らば大樹の陰って、それでいいのか疑問だ。そういった東京人に限って誰かが「あの知事(議員)がおかしい!」と叩き出したら我先に「そうだ!」なんて言うのだろう。

そういえばとある候補者をやたらと支持する“音楽フリーク”な東京人(無宗教)から「あの候補者の公約には強く頷ける」と説得された。私は選挙についてなにも知らないアホ面でそいつから理由を聞くと、大がつくほどリスペクトしている音楽ライターが支持していたからだった。なんだそれ。でもよくいるわ、このテの東京人。

震災の直後「手を取り合ってがんばろう」と言っていた人達が誰よりも高く手を上げた俺を見ろに変わってしまったのだろうか。あの日にかけ合った「がんばろう」「おー」の都民の「おー」が流されて出た「おー」でなかったのかが心配だ。

鹿タカシ
しかたかし ライター。大阪生まれ。大阪芸術大学にて写真を学んだ後に上京しなぜかコピーライターとなって約10年。
現在は都内広告プロダクションに勤務しながら、大阪人からみた東京人(主に上京してきた人)について研究。

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