リアル・マイケルジャクソン [Vol.73]_2000年inモナコ_WMAアフターパーティー ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話~
インフォシーク / 2014年2月13日 17時30分
マイケルがステージの奥に消えたあと、わたしたちは急いで会場の外に走った!なんとか先にホテルに戻り、帰ってきたマイケルに一声かけたいと思ったのだ。
同じく会場内のマイケルファンが、一斉に外に向かってダッシュする!その人数は思っていたよりも多く、あとで顔見知りのヨーロピアンファンの女の子に聞くと、「チケットはないけど潜り込んじゃった!」とのことだった。(彼女もしっかりドレスを着ていた)そのあたりが、海外ファンは本当にうまい。日本人のわたしたちなら、チケットがない時点で諦めているところだ。
外は真っ暗で、幸いにも雨は止んでいた。大勢のファンとともに、ドレスの裾をひっつかみ、10cmのヒールで真夜中のモナコを猛ダッシュする!息切れしながら周囲を見回すも、タクシーなど見当たるはずもない。(もしや、このままホテルまで走らなきゃいけないの?!)青ざめかけたところ、隣を走るイタリア人ファンの2人組が、「君たち!ホテルに戻るなら乗せてあげるよ!」と声をかけてくれる。彼らはなんと、イタリアのポリスだというではないか!こんなところで救いの手が~~(涙)
車までさらに数百メートルの距離をダッシュし(いままでの追っかけで一番キツかった!)、なんとか無事ホテルにたどり着く。ホテルド・パリの警備は厳しく、基本的に宿泊客以外は中に入れないのだが、この日は大勢のファンがどさくさに紛れてホテルのロビーに詰めかけた!(マイケル!マイケルは??)あたりを見回し、状況を確認すると、どうやらマイケルはタッチの差で部屋に戻ったあとのようだった。はー、あと一歩のところで間に合わなかったかあ。
しばらくその場は騒然とした雰囲気で、アティーラやスキッパーが何度かロビーを行き来している。険しい表情のスキッパーに、横から「スキッパー」と声をかけると、こちらに気づいて「ハーイ!」とガッチリ握手してくれる。そして、「ステージでマイケルは君たちに気づいてたね!」と、わたしたちの姿がちゃんと見えていたことを教えてくれた。(そのあとディーターにも同じことを言われた)
ロビーの椅子に腰かけ、数人のヨーロピアンファンと交流しつつ、今日一日の出来事を思い返す。それにしても、さっきのステージでのマイケルは、本当にカッコよかった!照明とスモークの中、静かに佇む姿は神々しく、何よりも「やる気」に溢れていた!これからマイケルは、一体どんなプランでわたしたちを驚かせてくれるのだろう?ショウの余韻も相まって、わたしたちは、しばしフワフワとした幸福感の中を漂っていた。
もう真夜中にも関わらず、ホテルのロビーはどんどん人で賑わっていく。どうやらWMAのアフターパーティーがホテルド・パリで開かれているようだ。さっきアワードの会場で見かけたハリウッドスターやセレブリティが続々と到着し、奥のパーティー会場へと向かう。そんな中で、ひときわ目立つ黒だかりの集団がホテルの入り口に現れた。
(あ、マライアだ!)マイケルと並び、「ミレニアム・アーティスト賞」を受賞したWMAのヒロイン、マライア・キャリーが到着したのだ!シンプルな黒のドレスに、トロフィーとシャンパングラスを持って、ご機嫌そうに歩いてくるマライア。人だかりに囲まれてはいるものの、マイケルのように、殺気立ったファンやそれを制止するボディガード、といった緊迫感はない。
「マライア!いっしょに写真を撮ってもいい?」
1998年の来日コンサートを招待チケットで観たり、1999年の韓国チャリティーコンサートでもマライアに会っていたせいで、なんとなく彼女に親しみを持っていたわたしたち。目の前に来たときに声をかけると、マライアは「オーケーイ!」と満面の笑顔で気さくに答えてくれる。いっしょに写真を撮ったあと、「受賞おめでとう!」と声をかけると「ありがとう!」と返してくれる。(そのあと、何度かマライアに日本語で話しかけると、マライアも「モシモシ~?」「アイシテマ~ス」と知っている日本語で答えてくれた)
「マイケルもアフターパーティーにやってくる」という話がチラホラ聞こえてきたものの、結局姿を確認することは出来なかった。わたしたちは、ディーターやウドと時おり言葉を交わしつつ、華やかな場の空気を存分に楽しんだ。
そして翌日、マイケルは子どもたちといっしょにモナコの街へとショッピングに出かけた。もちろんわたしたちも、多くの熱狂的ファンとともに、そのあとを追いかけたのだ!
【バックナンバー】リアル・マイケルジャクソン ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話

コピーライター。87年来日時にマイケルのファンとなり、OL時代、同じくOLの友人とともに世界中を追いかける。96年HISTORY TOURを機に、3人は「D-PARTY」(ファミリーの意)と呼ばれ、世界各地でマイケルに会えるようになる。追悼式から3年を経て当時のエピソードを公開。
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