黒船ガール×路線バス:CITYSCAPE vol.6 (3/4)

INLIFE~あなたと保険を繋げるメディア~ / 2017年8月18日 9時0分

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黒船ガール×路線バス:CITYSCAPE vol.6 (3/4)

黒船ガール×路線バス:CITYSCAPE vol.6 (1/4) https://insurance.rakuten.co.jp/inlife/fun/cityscape-20170802/
黒船ガール×路線バス:CITYSCAPE vol.6 (2/4) https://insurance.rakuten.co.jp/inlife/fun/cityscape-20170809/

14:30 │ 中板橋駅入口/ 甘美な昼下がり



/NAKAITABASHIEKI-IRIGUCHI




姥ヶ橋から3つの停留所を通過し、中板橋駅入口で下車。


中板橋は、東京都板橋区弥生町の昔ながらの景観を残す閑かな住宅街であり、池袋から東武東上線で約7分という距離感で交通の便も芳しい。



白鳥


駅周辺を練り歩いていると、緑のサインボードが一際目を引く、老舗欧風菓子屋『白鳥』が気になった。

“ハクチョウ”ではなく“シラトリ”と読むこのケーキ屋さんは、創業して50年以上の中板橋では名高いお店で、特に人気のバームクーヘンは、土産品として定番になっている。
また、1Fが販売、2Fがカフェになっていて、内装はレトロな空気感。
陳列するケーキはザッハトルテにサバランなど、いずれも本格派だ。






―――甘いもの大好き!どれにしようかな。


半ば宝石のように華々しいケーキ群を眺めながら、俄然ボルテージが上がるアンナ。



しばらく悩んだ末に選んだのは、スワンシュークリーム。
白鳥の形をしたサクサクの生地と生クリーム系のホイップのハーモニーが潔く、素朴で優しい味がたまらないという。



アンナ・ミッツェル
名物のスワンシュークリーム



―――朝から飲んで、動物触って、おやつ食べて、楽しい。でも、太っちゃうよ!

「そりゃ、気を付けるよね(笑)」

―――もちろん(笑)しかも、ウクライナの人は歳をとると結構大きくなるからね。私のママの世代は皆大きくて、私たちの世代は気を付けてはいるんだけど、やっぱり大きくなってる人が多い。私も食べてゴロゴロしてばっかりだと、1週間ぐらいで体重がビックリすることになるから。



そう言って、おぞましげに目を見開くアンナ。





「日本にウクライナの友人っている?」

―――いるよ。東京にウクライナ人が1,000人くらいはいるのかな?で、ウクライナ大使館が六本木にあるんだけど、そこ主催のパーティみたいな集まりもあったりするから、そういうところで知り合う。あと、毎年パレードがあって、銀座から日比谷公園までウクライナの国民衣装を着てウクライナの歌を唄いながら歩くんだけど、そういうのにも参加してる。

「アンナが日本に来た2000年頃と比べて、だいぶ増えた?」

―――うん。その頃はもっともっと少なかった。そんなに友だちもいなかったし。年々増えてると思う。



石神井川


それから店を出て、テクテクと石神井川へ。


石神井川は、東京都小平市が源流域で、西東京市、板橋区、練馬区、北区と、東京北部を西から東へと流れる荒川水系の支流。
なお、河岸は桜並木になっていて、春は花見の絶景スポットとしても有名だが、夏の季節は緑が映える。





―――ここ、春は桜で一杯になるんだよね。緑も綺麗だね。

「ていうか、アンナの瞳もグリーンだね」

―――そう。でも、あんまり気に入ってないの。ブルーが良かったなぁ。

「ウクライナは、グリーンが多い?」

―――ううん、様々だね。ウクライナはソ連時代にいろんな国の人が行き交ってて、人種が結構ミックスされてるから。私の場合は、ママ側のおじいちゃんはロシア人で、おばあちゃんはドイツの血が混ざってるウクライナ人。パパ側のおじいちゃんはウクライナ人で、おばあちゃんはロシア人。



アンナ・ミッツェル
夏のグリーンにとけるグリーンの瞳



「現代の価値観ではミックスって美人だよね。だからウクライナは美女が多いのかな。ウクライナでネット検索したら、世界一美女が多い国っていう風に出てくるの知ってた?」

―――いや、知らなかった(笑)たしかに、ミックスの人は多いけどね。光栄です!



ちなみに、アンナの地毛は栗色だそうで、現在はブロンドに染め上げているとのこと。




16:00 │ 野方駅北口/アングラの面影



/NOGATAEKI-KITAGUCHI



中板橋駅入口から、11ものバス停を通過すること20分、野方駅北口に到着。


野方という地域は、明治時代までは著名な寺や神社はなく人通りの多い街道もなく、特段訪れる理由のない、ひなびたエリアだったらしい。



アンナ・ミッツェル


しかし、昭和2年に西武鉄道が開通したことで人口が増大。
戦後は、周辺地域が焼け野原の中、野方だけが被災から免れたために青空市場が開催されるようになり、たくさんの物資が売り買いされる西武沿線随一の商店街になったという。


そして、その商店街の中心的役割を果たしたのが、野方文化マーケット。
夕方になると大混雑必至の、活気に満ちた場所だったようだ。



アンナ・ミッツェル
闇市の雰囲気を醸す、野方文化マーケット



「なんかスゴいよね。映画のセットみたい」

―――うん。こんなところ、日本にまだあるんだね。




威勢の良い魚屋さんが活きの良い魚を売りさばく様を微笑ましく見つめながら、この辺のロケーションは色気があると声をかけると、度々テレビや雑誌のロケ地として使われているようで、2018年1月に続編スタートが決定している嵐の松本潤主演ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』のクルーも来ていたと教えてくれた。




昭和的ノスタルジーがタイプのアンナは、無論このマーケットもお気に召したよう。



白鳥





さて、黄昏を引き連れて、そろそろ終点へと向かうとしよう。







◇写真:鈴木清美
◇構成:前田レイ

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