ユーシンブルーで名高い神奈川の「ユーシン渓谷」は、けだしドラマチックでラスチック

INLIFE~あなたと保険を繋げるメディア~ / 2017年12月11日 9時0分

写真

ユーシンブルーで名高い神奈川の「ユーシン渓谷」は、けだしドラマチックでラスチック

丹沢:ハイキング:翠玉スペクタクル



本格的な冬の足音が聞こえてくる、というよりガンガン鳴り響く最近は、とにかく寒いのぉ。
ともすると、生きるということ自体、だいぶ寒いことなのかもしれないのぉ。
人肌恋しいのぉ。
愛が欲しいのぉ。
のぉ。
のぉ?



というような趣きの中、本題。

神奈川の丹沢にある「ユーシン渓谷」では、ユーシンブルーという、水がエメラルドブルーに輝く光景が見られるのをご存知だろうか。

なお、ユーシンと聞くと、それどこの国?ユーミンが関係してる?みたいなことにもなり得るが、一説によれば、大正時代に森林管理小屋の番人であった小宮兵太郎が、“谷深くして水勢勇まし”という意味で、“湧津”と名付けたらしい。

そんなユーシン渓谷、秋になると山の紅葉と水のエメラルドブルーが合わさり、すんごい絶景になるという。
その美しさは世界遺産級とも言われており、雑誌やネットでも度々取り上げられるほどだ。


いやいや、世界遺産級ってなんやねん!級ってなんやねん!幅取りすぎやろ!主観がスゴいやろ!そんなもん自分の目で確かめんと我慢ならんやろ!っちゅうことで、いざ参らん。



Hiho Hiho to ユーシンケイコク



ユーシン渓谷へは、新宿から高速と下道で約1時間30分、片道およそ90kmのドライブ。

まずは渋谷方面へ向かい、池尻料金所から、首都高速3号渋谷線に入る。
やがて東名高速道路に接続したら、高速大井松田ICまでひたすら車を走らせ、その後は下道。

山北・秦野の標識に従って進み、国道255号線に出たら、籠場インターを斜め左に曲がって国道246号線に乗り換え、清水橋交差点を右折。
それから県道76号線をしばらく走り、丹沢ロッジの看板がある三叉路を左折したら、あとは道なり。




そうして神縄トンネルを抜けると、眼前には丹沢湖が広がるが、ユーシン渓谷は車で乗り入れることができないので、無料駐車場に停め、そこからは徒歩。


無料駐車場


ちなみに、噂のユーシンブルーが拝めるのは、玄倉ダムがあるポイントで、駐車場から2時間程度歩かなければならず、距離にして6kmオーバーのハイキング。






なお、目の前の丹沢湖を改めて眺めてみると、もう結構がっつり青である。
というより、緑っぽい。
言うなれば、信号の“青”を、緑と見なすか青と見なすか的なトーン。


丹沢湖


そうやってゴチャゴチャ自問自答しつつ、道沿いの景色を楽しみながら歩いていると、途中、湖に流れ込む水の色が意味不明なことになっているスポットを発見。



丹沢湖


川の上手と下手で色が全然違うのである。
まるで、こっからはワイの縄張りじゃ!とでも主張するかのような、くっきりとした境界線が確認できる。

まあ、ほら、きっと、川の中で何かしらの戦いが繰り広げられているのであろう、知らないが。




それにしても、ハイカーは皆、コミュニケーションが活発である。
普通の街中であれば、見知らぬ人とすれ違うときに目を合わせることすら避ける小寒い人がほとんどだが、山の中では、通り往く人の多くが、こんにちは~!どこから来たんですか~?といった具合に、シンプルに会話を楽しむのである。
やはり自然というのは、人間を開放的に、そして和やかにしてくれるのである。




そんな感じで、歩き始めて約40分。
ようやく、ゲートが見えてきた。


ゲート


これが、ユーシン渓谷に入るゲート。
つまり、まだユーシン渓谷のユの字も始まってはいなかった。



なお、ゲートには大きく『注意 熊出没』と書かれているが、林道内では熊が度々目撃されており、2016年6月にはハイキング客が熊に襲われる事件もあったという。

なので、ここから先は少し警戒して進む必要がある。
無論、熊よけの鈴があるとベター。



暗闇トンネル最恐



気を引き締め、ゲートをくぐり、再び粛々と歩みを進める。



道中は熊のみならず、落石にも注意を払わなければならない。
特に危険な場所には洞門が設置されているのだが、道の脇にあるガードレールが落石によって歪んでしまった跡が。


ガードレール


硬い硬いガードレールでさえこのザマである。

だからね、しっかりね、注意しましょうね、と。





そして、ゲートから1時間20分ぐらい歩くと、オーラがえげつないトンネルに遭遇。



新靑崩隧道


さて、ユーシン渓谷には全部で8本のトンネルがあり、お目当ての玄倉ダムは3本目のトンネルを抜けた先にあるのだが、その前の2本目のトンネルが通称“暗闇トンネル”と呼ばれる、いわくありげなトンネルであり、これがそれ。

正式名称は新靑崩隧道(しんあおざれずいどう)で、もともとは、青崩隧道という素掘りのトンネルが使われていたのだが、落盤の危険があり2007年に全面通行止め。
その後、2011年に新たに掘削されたのが、現在の新靑崩隧道。


そんでもって、このトンネル、何がヤバいかって、まず長さが327m。
全力で走っても1分はかかる。
それだけならまだしも、トンネル内にライトはなく、入口と出口付近以外はまっくらけっけ。

ちなみに、トンネルはカーブしているため、中腹あたりは前も後ろも何も見えない深淵ゾーンで、まっくらけっけっけ。

だから、通る際にはライトがめちゃくちゃ必要なのだが、勇猛果敢なオイラは、あえてノーライトで歩いてみようと決行。




まずは入口。


新靑崩隧道


先は見事なまでの暗闇。

しばらくは入口から差し込む光のおかげで、わずかながらも足元が見えて、進んでいる感覚がある。

しかし、だんだんと目が光を捕らえられなくなり、1分もすれば自分がどこを歩いているのかを見失う。

すぐに、直進することすらままならなくなり、途中からは壁に手を置きながらヨタヨタ進むも、しまいにはイライラと不安で一歩も動けなくなり、フィニッシュ。



あぁ、あぁあぁ、人間という生き物はぁ、ノーライトでは生きていけないんだなぁ、ライトって重要なんだなぁ、オイラも誰かのライトになりたいなぁ、みたいなセンチメントと共にライトのスイッチをON。





ガチャガチャすったもんだの末に、トンネルを抜けると、それはそれは渓谷感が一層強まるのであった。


ユーシン渓谷


いやぁ!
素晴らしいっ!!
素晴らしいぞっ!!!
よっしゃ!!!!
うぇい!!!!!



ズルズルのペコペコ




新靑崩隧道から、歩くこと10分。


3つ目のトンネル、石崩隧道をくぐり、ようやく玄倉ダムに到着。


玄倉ダム


ここまで約1時間半。

道中は上り坂が続くが、割となだらかで舗装されている部分も多く、そこまでの苦行ではなかった。




他方、玄倉ダムに近づくにつれ、絶対的におかしいことに気が付いて、うっわ!となった。


玄倉ダム


いやいや。

いやいやいや。

いやいやいやいや。

ダムが放流してて水あらへんやんか。

ユーシンブルーどこ逝ったん。

やったな。




なんと、オイラが訪れた前々日から工事が行われており、しばらくの間は玄倉ダムの吐水ゲートが開放されている、ということらしかった。
そのため、本来ダムにあるべき水がなく、ユーシンブルーは見られないという。

タイミングわっる!!!

さっむマジ!!!





おっとっと。

屋外であることをいいことに、渾身の大声ダイヤモンドが出てしまったが、仕方がないものは仕方がない。


一応触れておくと、なぜユーシン渓谷の水が青いのかは正確には解っていないという。
マグネシウムの微粒子が影響しているとも、チンダル現象によるとも言われている。
チンダル現象とは、見るからにややこしいので詳しい説明は省略するが、要するに、光の波長と水中の微粒子が何らかの反応を起こして青く見えるということらしい。



そして、この先はユーシンロッジという現在は休業中のロッジまで続くが、往復で約7時間はかかるということで、問答無用で引き上げることにした。




やれやれ、そろそろ腹ごしらえだ!ヤケ食いだ!ユーシンブルーの埋め合わせだ!といきたいところだが、実はユーシン渓谷の近くには飲食店がねぇ。
腹が減った場合は、事前に何かを用意して渓谷内で食べるしかねぇ。


ぎゃっはっは。





はーい、終了。

ばいばーい。



あとがき



誠に残念ながら、期待していたユーシンブルーを拝むことは叶わなかったが、隠れた紅葉の名所と言われるだけあって、全国屈指の紅葉スポットにも引けを取らない感じであることは間違いない。

なお、時折今回のように、突発的にダムの吐水ゲートを解放していることもあるため、何が何でもユーシンブルーと対峙したい人は、事前に町役場に問い合わせよう。


いずれにせよ、ユーシン渓谷は玄倉ダムまで往復で3〜4時間ほどはかかるので、動きやすい服装は必須。
できれば熊避け用の鈴と、トンネルで使用するライトも準備したいところ。
また、ハイキングで身体が温かくなるとはいえ、冬場は防寒具をお忘れなく。



ということで、世界遺産級と称されるユーシン渓谷でした。

チャンチャン。
チャカチャン。




◇text:日下部貴士/A4studio





「ユーシン渓谷」INFO



■住所
神奈川県足柄上郡山北町玄倉

■電話番号
0465-75-3646
(山北町役場 商工観光課商工観光班)

■料金
無料

■定休日
無休

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