三森ミッドタウン(MITSUMORI MIDTOWN)

INLIFE~あなたと保険を繋げるメディア~ / 2017年12月20日 9時0分

写真

三森ミッドタウン(MITSUMORI MIDTOWN)

Grand Opening!!!


三森ミッドタウン




(へぇ、なんか新しい商業施設できとるやん、MITSUMORI MIDTOWNか、最近こういうの増えてきとるな、ちょっと覗いてみよか)













入店






・・・・・








いらっしゃいませ!








・・・・・








そして、おめでとうございます!








え?








あなたは、三森ミッドタウンのグランドオープン以来894人目の記念すべきお客様となりますので、本日限定で使用できる特別優待パスの方、お渡しさせていただきます!

なお、ご優待内容につきましては、パス裏側に記載がございますので、お目通しいただけますでしょうか!

こちら、日本初上陸ブランドの店舗もたくさん入っておりますので、存分にお楽しみください!








ちょっと、声うるさいですね。








おめでとうございます!








うるさいですって。








どうぞ!








いやいや。





三森ミッドタウン




どうぞ!








おめでとうございます!








おめでとうございます!!








近い近い。








おめでとうございま~す!!








何しとんねん!!








・・・・・








何をしとんねん、さっきから。








ですから、あの、こちら、この世で1枚しかない特別優待パスでございます。








いらん。








い、いらない?








いらん。








え、いらないんですか?








いらんて。








そ、それは、なぜでしょうか??

何がしかの理由がおありでしょうか??

お客様ほど慎ましい人間は非常に珍しいので参考までにご意見いただけますと幸いです!!!

弊社一丸となって改善して参りたく存じますので!!!








じゃかしい!!!








落ち着け。

な?



その優待券みたいなやつ、894人目の客に渡すんかい。








さようでございます。








893人目には渡してへんのか。








はい、お渡ししておりません。








895人目には。








お渡しする予定はございません。








1人目には。








記憶にございません。








894人目には?








お渡しします!!!








きっしょ!!!








むちゃくちゃやん。
そのパス、なんやねん。
なんで、894やねん。








申し訳ございません。
なぜというのは、存じ上げません。








存じ上げない?








ここだけの話、私、今日だけヘルプで入っている身分でして。








ですので、損することは絶対にございませんし、とりあえず受け取っていただけますでしょうか。

私の面目も一応ございまして、実は、嫁の方が収入がスゴく高くてですね、もうこれ以上毀損されるのはちょっと、というところもありまして。








知らんがな。
アホか、オマエ。


再確認やけど、ホンマに894人目に渡せって言われてんのか?








はい、決起集会的な場でも、そのように言われました。








誰に。








上層部です。








ディベロッパーの人か。








はい、そういう風に見えました。








見えた?








どうぞ。





三森ミッドタウン




次寄って来たら、どうなるか分かってんねやろな。








なんとなく分かりますが、まだ困ります。

始まったばかりですし。








いや、ほんで、さっきから俺の後ろ、お客さんがどんどん入っていってるけど、全部無視してるよね。








はい、当然です。
894人目以外は特に何もございませんので。








いや、だから、なんで、894なんじゃ。








いや、だから、それは存じ上げません。








いや、だから、ちゃうんじゃ。
安定して腹立つな、オマエ。








どうやねん。








どうと言われましても、本当に存じ上げないんです。
仕方がないんです、こればっかりは。








は?








はい。








はい、やあらへんがな。








ていうか、事情はどうでもええけど、それ、1,000人目とか10,000人目に渡した方がええんちゃうんけ。

そしたら納得感も多少あるやろ。
894の意味が分からへん。








まあ、私に一切の裁量権がないので、やはり何とも言えないんです、そこは。
各方面いろいろとお考えがあってのことかとは思うのですが。








いや、ちょっと、上の人というか責任者、呼んでもらってええか。








はい、私が責任者です。








あ?








この場合の責任者は私です。








この場合?








私で相違ございません。








いや、ほんなら、俺はいらんから、他の人に渡せ。

以上。








いえ、ですから、そこの権限は私にはございません。








いや、責任者なんやろ?








はい、レッキとした責任者でございます。








じゃあ、ゴチャゴチャ言うな。
まだるっこしい。

しれっと上手いことやっといてくれ。
俺はいらんから、そういうの。
特に買いたいもんもないし、暇潰しで軽く見るだけやから。








でしたら、より受け取っていただいた方がよろしいかと。








確実に。








何を言うとんねん、オマエ。








要するに、そういう全く購買意欲のないお客様にこそ、必要なパスなのかなと。
言い切れます、そこは。








スペシャルですので。








底気味悪いやっちゃな。

ずっと目バキバキやないか、オマエ。








少々お手を煩わせてしまいましたが。








少々?








多々ってほどではないかと。








いってらっしゃいませ。








なんじゃ、オマエ。










・・・・・










・・・・・








三森ミッドタウン




なんや、これ、気色の悪い。





ん、ん!?

値段を見積もって、ピタリ賞でプレゼント?

全店舗、全商品、全サービス対象?










・・・・・








あ、お姉さん、ちょっと。








はい、どうなさいました??






三森ミッドタウン




これ、知ってます?








あー!
見積もりパスでございますね!
本日限定のスペシャルパスです!

お客様スゴいですよ。
ひとりだけだったはずですよ、そのパスを貰えるのは。








やっぱ、そうなんですか。

ほんで、ここに書いてあるんですけど、商品の値段とか見積もって、当たったら、それタダでくれるってホンマですか?








そのようですね。

この機会に企業がこしらえたゲーミフィケーションの一種です。








説明のクセ。

頭は良さそうやけど、スゴいクセやな。








クセ?








いや、でも、オモロすぎますわ。
よう稟議通りましたね、こんな施策。

ただ、ほぼ当たりませんよね、これ。
1円単位で当てないといけないんでしょ?








はい、ニアピン賞などは、ご用意ないですね。








ですよね。








しかし、難易度が極めて高いからこそ大きな話題になる、という側面もございますので。

また、お客様に死ぬほど楽しい時間を過ごしていただきまして、各種SNSに投稿していただくことを期待しております。
特にピンタレストですね、弊社がこのところ比重を置いているのは。








比重を置くSNSのクセ。
いぶし銀。








ありがとうございます。








いや、褒めてはないです。
ていうか、こんな訳の分からんパスの写真撮ってピンしたとて、誰もピンとこうへんでしょ。








お、お上手ですね。








別にそうでもないと思いますけど、逆にスベるんで、やめてもらっていいですか。








あの、もしよろしければ、名刺交換させていただけませんでしょうか。








はい?








実は弊社、センスメイキングが巧妙でかつ論理も鋭いような、つまりは右脳ベースで左脳も機能しておられるような、変な人材を確保することに長らく苦戦しておりましてですね。
あなたを弊社幹部に推薦できたらなと、胸騒ぎがしてしまいまして。








すみません、いきなり言われても悩まれますよね。
喫緊というわけではございませんので。








いや、悩んではない。
だいたい、推薦する張本人が、変な人材って言うてる時点で、反りが合わんやろが。








いえいえ、とんでもございません。
ちゃんと胸騒ぎいたしましたし。








言いたいだけやないか。
しかも本来は悪い意味で使うねん、胸騒ぎは。

そもそもね、名刺交換なんか、ほぼ価値ないですからね。
ホンマに興味のある人間とは、個人の電話番号とかLINEとか、そういうしっかりしたもんを交換した方がいいですよ。








おっしゃる通りでございます。
それでは、ご実家のお電話番号よろしいでしょうか。








実家の電話番号??

なんでやねん。








強いて言いますと、それが双方にとって有益だからです。








いや、強いて、とかじゃなくて。

なんで?








まあ、あまり大きな声で言えることではないのですが、その方のご家族の受け答えや会話の雰囲気などで、推し量れる部分もございますので。








おい、リファレンスのクセ。

いや、それ、タレントプロダクションとかが子どもを面接するときのやつやろが。
親を見て、子どもがどう成長していくか判断するみたいな感じのやつやないか。
そんなもん、普通の企業の採用でやったとて、しゃあないやろ。








ええ、ジョークです。








いや、遊び心のクセ。
むちゃくちゃやん、ジブン。


もう、ちゃいますやん、何のくだりでしたっけ、今これ。








見積もりパスに関してですよ。








せやせや、せやがな。
ですよって、おたくが変な角度から変なん放り込んでくるからでしょ。


だから、えっと、その会社の狙いからしたら、見積もりパス与えるのひとりって、おかしいですからね。
もっと配布した方が生産的やっちゅう話でしょ。








たしかに、そうなんですよね。
なぜ1名なのかは、謎ですね。








あー、もういいですわ、どうでも。


とりあえず、欲しいもんあったら、これ使わせてもらいますんで。








はい、是非是非。


あ、ちなみに、見積もりが外れるとアレですので。








うわ、倍の金額で買わされたりします?








いえ、ちょっと軽率なタメ口で接客されます。








なんやねん、それ。








相手がキレるかキレないかぐらいの絶妙なタメ口感で接客しなさい、ということになっております。








なんや、それ。
めちゃめちゃ度胸とスキル問われるやん。
むしろ、そっちサイドの罰ゲームみたいになってるやん。








そうですね。
なので、この日のためだけに、先週、全従業員を対象に、秀逸タメ口講座という名の研修を開催いたしました。








気持ち悪いな、おい。

いや、ウソでしょ。








いえ、ホントです。

およそ半日に渡るカリキュラムです。








講師も、ミツモラザール・オエナイ氏という実績豊富で才能あふれるユニークな方に務めていただきまして、三森ミッドタウンとして圧倒的な統一感を出そうとする企業努力とでも言うのでしょうか、他社には決して真似できない一貫性は、弊社の自信とプライドの表れでございます。








え、え?
なんて?
講師、誰って?








ミツモラザール・オエナイ氏です。








誰やねん。
むちゃくちゃやん。
前半まだマシやけど、後半エグいやん。








そういったテイストで、これまでもやってこられた方なのかなと。
さすがに、本名というのは疑わしいですが。








疑わしいちゃうねん、絶対ないねん。
キモすぎるやろ。

あと、そこまでいったら、“オエナイ”じゃなくて“ヲエナイ”の方がキャッチーやろ。
なんで、“ヲ”だけ、いじっとんねん。
ていうか、そんなテイストで仕事してるヤツ、ロクな人間ちゃうやろが。








それ、最初、私も強く感じました!








いや、強く感じました!ちゃうねん。

お姉さん、何してる人なん?








何もしておりませんよ。








何もしてへんねや。
スゴいな、それ。

見た目シュッとしてはるし、ずっとボケ倒してる感じあるのに、何もしてないんや。








ボケるなんて、そんなそんな。
素地を持ち合わせておりません。
それに私、俗に言う帰国子女なので、日本のお笑いは全然。


あの、そろそろ仕事に戻らないといけませんので、よろしいでしょうか。








素地って、持ち合わせた言葉のクセ。
ほんで、何もしてへんのに、仕事に戻んのかい。

ずっと、めちゃくちゃやな。








引き続き、お楽しみくださいね。

楽しいこと請け合いですし。








・・・・・








・・・・・








三森ミッドタウン




背筋、伸びとるなぁ。












(まあ、せっかくやし、試しにどっか店入ってみたろか、お、食品系の店や)








三森ミッドタウン




いらっしゃいませ。








・・・・・








結構いろいろ売ってはるんですね。








はい、栄養価の高いオーガニック食材を中心に、世界中から厳選した良質な商品を取り揃えております。

食品だけでなく飲料や日用品も置いておりますので、気になるものございましたら、お声掛けください。








そうですか。

ちなみに、どれも値段が書いてないですね。








あ、はい。

あいにく、オープン初日のみ空気を読みつつ、値札を外すように言われておりまして。

三森ミッドタウン全体の高級感を演出するブランディングの一環みたいなことなのかもしれません。








いや、そんなカッコええもんちゃうと思いますよ。

このパス使えますよね?








うっわ!
お客様これ!
使えます使えます!
使えますとも!
当たり前だす!








あからさまに変なモード入ったな。
だす、言うてもうてるし。








申し訳ありません、こういうの初めてなので。








そりゃそうやろが。
こっちのセリフやろ。



じゃあ早速、このチョコレート、いいですか。
カカオ99%の。








かしこまりました。
お待ちください。

お値段の方、確認しますね。
ほとんど覚えてないので。








ほとんど覚えてないんかい。
3割ぐらいは覚えとけや。
オープン初日やろが。








よし、確認完了です。

では、どうぞ。








税込みで?








はい、税込みでお願いします。








1,980円。








じゃんにぇん!
1,634円!








はい、刻んだ。

案の定、やっとんな。
当たらんな、これ。








やらせていただいてます、るよ、この野郎!
新入りなのに、いきなり任せてもらって、この野郎!








いや、オマエ、タメ口ごっつ下手や、ん??








・・・・・








さあ、どうしよう!
次やろうか、この野郎!








おい。








はい。








顔、やめろ。








え?








タメ口とかどうでもええぐらい、なんや、その顔。








顔?






三森ミッドタウン




・・・・・








タメ口の研修みたいなんがあったとは聞いてるけど、そんな顔も教わるんか?








いや、自前です。








・・・・・








どうなりたい?
オマエの中の全オーガニックをノンオーガニックにしたろか?








い、いや、このターン終わらないと、どうともならない感じが。








・・・・・








これ。

はよせえ。

このヨーグルト。








それは覚えてます。
割と好きです。








知らんわ。
745円。








ブッブゥ!!
30,000円!!








・・・・・








・・・・・








意味が出てくるから、やめろ。








意味が出てくる?








趣旨とちゃうやろが。
皆ここまでやってきとんねん、バトン繋いで。

軽々しく離れんなや、見積もりパス周りから。
ましてやオマエごときの下っ端が。








・・・・・





三森ミッドタウン




・・・・・








お疲れ。








あ、先輩!








どう、調子は。








それが、あの、例のお客様です。
お見積もりの。








あー!








はい!








・・・・・





三森ミッドタウン




・・・・・








・・・・・








おい、手前。

オマエ、何してんねん。








あい?








まだ見積もってもないぞ、対オマエでは。
たかだか中堅がいちびりやがって。









・・・・・








あ、店長!

いえ、何も問題はありませんので、そろそろフラッシュで。








あら、やけに早いわね。








というのも、こちら、例のお客様です。
お見積もりの。








あら、じゃあモブね。








なるほど、とっても好発進。








フラッシュモブ?








好!








発!








進!








三森ミッドタウン!!!

満員御礼!!!








うおー!!!










はい終わり!!








も、もう終わり!?








有終の美を飾って!!!








まだ早いって!!!








しめて!!!








早い早い!!!








おとして!!!








まだ踊れる!!!








早く!!!








大丈夫!!!








しんどいって!!!








こっからやって!!!








顔がつる!








そりゃダメだ!!!








こりゃ限界だ!!!!








という、当代随一のインプロビゼーション!!!!!

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