【特集】Nexon Americaの新CEOが語る展望―「KPIはゲームの売上ではない」

インサイド / 2017年6月20日 7時0分

【特集】Nexon Americaの新CEOが語る展望―「KPIはゲームの売上ではない」

E3 2017では、欧米市場向けに、Cliffy Bが手がける新作対戦FPS『LawBreakers』などを大きく出展している、Nexon America。開催初日となる6月13日、同社CEOを務めるJungsoo Lee氏から直接お話を伺うことが出来ました。同氏はNexon AmericaのCEOに今年1月に就任したばかり。というわけで、Lee氏本人のこれまでのゲーモグラフィ―から、Nexon Americaの展望、さらにはアメリカ人ゲーマーの特性まで幅広く伺いました。


――まずは自己紹介をお願いします。

Jungsoo Lee氏(以下、Lee氏): 『メイプルストーリー』を欧米に展開した際、まだ北米拠点がなかったのにも関わらずかなりの売り上げを出していたことで、拠点の設置が決まりました。私自身は、もともと12歳のとき親の都合から1年間アメリカで過ごしていたということもあり、Nexon America創設時に派遣された最初の5人のうちの1人としてアメリカに赴任することになったのです。それまではWizetという『メイプルストーリー』の開発会社に在籍していました。

――では、それからこれまでずっとNexon Americaにおられたわけですね?

Lee氏: いえ(笑)。実は当時、私は韓国の大学に在籍していたのですが、業務に専念するために一旦休学していました。ですが08年、大学から私に連絡が入り、このままだと退学になると言われ、いろいろ考えた末、卒業するために大学に戻ることにしました。そして10年にNexon Americaに復帰したのですが、その時点で、私が在籍時のNexon Americaとはカルチャーが変わっていたのです。

――と、いいますと?

Lee氏: 当時、アメリカではFacebookなどがオープンプラットフォーム戦略をはじめたことで、ソーシャルゲームがはやりはじめており、Nexon Americaもその流れに乗ろうと動いていたのです。私はもともとPCのハードコアなゲームが好きだったこともあり、この方向があまり好きではありませんでした。したがって12年、当時『Cross Fire』をリリースしたばかりのSmile Gateに転職し、ブラジル及び南アメリカ、北米並びにヨーロッパのローンチに携わりました。その後、モバイルゲームが台頭してきたので、そちらに私の関心が移ったのですが、Smile Gateはモバイルゲーム事業を立ち上げる程の体力が当時はなかったので、13年、GAMEVILに移籍したんです。ここでは、私がNexon America時代に培ったフリー・トゥ・プレイ(英語名Free-to-Play、以下、F2P)モデルでの経験が役に立ちました。このとき、GAMEVILはちょうど定量課金からアイテム課金へと移行しようとしていたからです。この他、コミュニティビルディングなどでも貢献しました。ですが、モバイルゲームでは『Clash of Clans』といった、ゲームを除く、ほとんどは、パズル、農場経営シミュレーションや、カジノといったカジュアルゲームが主流になってしまったのです。結局、ハードコアなゲームはモバイルゲームではほとんど見かけなくなってきました。

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