『FANTASIAN Neo Dimension』は「探索したい」「雑魚戦の回数を抑えたい」のいいところ取り! ボス戦の手ごわさで、RPGの基本と柔軟な姿勢の必要性を改めて実感【TGS2024】
インサイド / 2024年9月27日 16時40分
坂口博信氏×植松伸夫氏という、RPGファンの心を掴むタッグで製作されている『FANTASIAN Neo Dimension』。発売日が2024年12月5日(Steam版は翌6日)に決定し、多くの人がプレイ意欲を高めています。
この『FANTASIAN Neo Dimension』の魅力を先行体験できる機会が、「東京ゲームショウ2024」に訪れました。時間制限の範囲内ですが、本作の魅力を味わうべく早速試遊したので、そのプレイ体験を今回お届けします。
■ジオラマ感のあるフィールドと、テンポよく探索できる「ディメンションシステム」
手作りのジオラマとCGが融合したフィールドも、本作が持つ特徴のひとつ。今回の試遊プレイは、フィールドから直接始まったので、その魅力を早くも味わうことができました。
マップ画面が斜め上からの俯瞰視点というのもあり、ジオラマ感は満点。プレイヤーが画面上のキャラクターを動かすと、まるで小さな世界に入り込んだような手ごたえを感じられます。
本作のゲーム性は、コマンド選択型のRPGで、エンカウントはランダム性。敵との遭遇を警戒しつつ、フィールド探索に乗り出します。フィールド上には宝箱があるので、一通り調べたい気分に駆られますが、敵との遭遇も控えたいところ。エンカウント率も低めではないので、探索するかテンポよく先に進むか、悩むところでしょう。
しかし本作には、「ディメンションシステム」という独特のシステムが存在します。このシステムを起動している間、敵と遭遇してもすぐ戦闘にはならず、出会った敵を「一時的に保存」することができます。
そのため、起動中なら敵とエンカウントしても、その表示は出るものの移動は遮られず、探索を続行できます。保存できる敵は30体までなので、それを超えると強制的に戦闘となりますが、「探索に集中しながら雑魚はまとめて戦う」というスタイルで遊べるのは、なかなか魅力的です。
今回は試遊時間が決まっているため、「ディメンションシステム」で雑魚戦の回数を抑えつつ、最低限の戦闘回数でボスまで進みました。これは特殊な事情ですが、探索が終わった場所で先に進みたい場合、こうしたプレイのやり方も十分アリでは、と思える体験でした。
■RPGの基本が詰まった戦闘は、柔軟な思考で勝利に近づく……と敗北者が語る
今回の試遊では、『FANTASIAN Neo Dimension』におけるバトルの醍醐味を中心に味わえます。味方が使うスキルは演出もあり、中にはパワフルな攻撃スキルも。繰り出すだけで爽快感や手応えが味わえるのも、嬉しいポイントです。
スキルには範囲があり、中には「直線状に貫通攻撃」「カーブする貫通攻撃」「円状の範囲攻撃」など、その形も様々。敵の配置や属性に合わせ、スキルの使い分けも重要な戦略になりそうです。
製品版とはバランスが異なるかもしれませんが、雑魚との戦いはスムーズに進み、こちらの強力なスキルで敵を圧倒できました。「ディメンションシステム」でまとめて戦う際も、爽快感や手ごたえを味わえそうで期待が膨らみます。
しかし、それはあくまで道中の話。試遊のラストに待ち構えているボスは、一筋縄ではいきません。2体編成で登場した巨大なモンスターは、強力な攻撃と定期的かつ大量のHP回復、そして特殊な防御で攻撃を阻むなど、様々な手段でこちらを追いつめます。
多彩なスキルを惜しげもなく使い、アイテムなども駆使し、ガード攻撃に有効なスキル「兜割り」やゲージを使って繰り出す「テンション技」なども叩き込みましたが、敵の防御と回復に阻まれ、有効な手が打てないままあえなく全滅。残念な結果を迎えました。
そこで改めて、ゲーム内の解説やプレイ前に手渡されたヒントを確認し、係員の人にも助言を求めると、「呪い状態になるとHPが回復できなくなる」「ボスが使う特殊な防御には耐久度のようなものがあり、「五月雨」のような多段技が有効」といった情報が判明しました。
敵の情報や状態異常の把握は、RPGの基本。力任せで挑んだ自分を恥じつつ、『FANTASIAN Neo Dimension』はこうした要素が重要なゲームだと改めて実感しました。
ちなみに「兜割り」は、「ガード状態の敵を崩すことも可能」という効果もありますが、今回のボスが使った耐久度のある特殊な防御は、いわゆるシールドのようなもので、別の対処が必要だったようです。ガード状態の敵なら「兜割り」だろうという決めつけも、敗北の一因でした。
今回の試遊では、『FANTASIAN Neo Dimension』で待ち受けるバトルの手ごわさを実感しました。また、情報の把握と柔軟な対処が勝機へと繋がります。RPGの基本を掘り下げた本作から、様々な状況に立ち向かう面白さを改めて教えてもらったのかもしれません。
製品版では、さらに手ごわい敵、RPGとしての楽しさが詰まったバトルが待ち受けていることでしょう。そんな未来を予感させる、充実した試遊体験となりました。
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