MVNO に続けるか?「SIM フリー」認知度は7割に--利用率まだ5%弱

インターネットコム / 2014年3月27日 15時30分

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MVNO に続けるか?「SIM フリー」認知度は7割に--利用率まだ5%弱

複数の携帯電話キャリアのサービスを選んで自由に利用できる「SIM ロックフリー(SIM フリー)」スマートフォンの認知度は7割超に達する。米国 Apple が iPhone の SIM フリー版を日本でも発売して話題になり、最近は多くの人がその言葉を耳にしている。ただし利用率はまだ5%弱。プラスワン・マーケティングがこのような調査結果をまとめた。

同社が1万2,190円(税別)の割安 SIM ロックフリースマートフォン「freetel」の販売を広げるにあたり、携帯電話ユーザーの意識を把握しようと試みたもの。2月26、27日に30〜40代の男女1,032人を対象にインターネット上で調査を実施している。

■ SIM フリー「知っているが使ってはいない」現状

SIM フリーという単語について尋ねたところ「言葉、機能などの詳細は知っているが、利用はしていない」という人がトップで36.1%。「聞いたことはあるが、詳細はよくわからない」が32.5%でこれに次ぐ。「知っているし、利用している」は4.6%。

認知度は合計で73.2%と高いが、利用率はわずかというのが現状だ。

Apple Online Store が直販する iPhone などは例外として、SIM フリースマートフォンは低価格なものが多く、MVNO(仮想移動体通信事業者)の SIM カードと組み合わせれば月々の負担額を低く抑えられ、2年単位の期間拘束などもない。しかし一般にはキャリアの販売した機種を使う人の方が圧倒的に多く、市場は未開拓だ。

■「本体価格」半数弱が把握せず -- 「実質0円」影響か

今回の調査によると、通話料やパケット定額サービス、割賦購入の機種代金などを合算したユーザーの月々の費用は「3,000円以下」(23.1%)と「7,001円〜9,000円」(22.4%)が多く、二極分化の傾向がある。節約を心がける人がいる一方で、どうしても費用が跳ね上がる人も多いことがうかがえる。

費用について「適正」と感じている割合は21.1%にとどまり、「とても高い」「高い」「やや高い」という意見は合計72.4%にのぼった。

一方、使っている機種本体の負担がいくらかを「把握している」という割合は54.3%。

月々の費用に不満はあるが、その内訳は正確に理解していないという人は少なくないようだ。キャリアや携帯電話ショップで行われる「実質0円」といった宣伝や複雑な料金プランが原因だと、プラスワン・マーケティングは分析し、販売方法に「ゆがみ」があると指摘する。果たしてそこに新興サービスが食い込む機会はあるだろうか。

■波に乗れるか? --「安くなるなら乗り換え検討」8割

調査ではもし、費用が従来に比べ格段に安くなるとしたらキャリアを乗り換えるかという質問に対して「検討の可能性はある」「今すぐ検討する」という回答が合計78.8%だったという。キャリアへの帰属心の薄さが感じられる。
 
これは MNP(番号ポータビリティ)制度が普及し、さらにキャリアメールではなく Gmail などの Web メールを使う人が増え、乗り換えへのハードルが下がったためだと、プラスワン・マーケティングは分析している。

「実質0円」のようなキャンペーンを切り崩せれば、こうした層を取り込むことは可能かもしれない。実際、料金プランについては、値下げが進む MVNO が先進的なユーザーにとどまらず幅広い層の支持を獲得しつつある。今後は本体価格の面で優位を打ち出す SIM フリースマートフォンがこれに続けるかどうかが注目される。

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