VoLTE は本当に優秀? -- 客観的に測定してみた

インターネットコム / 2014年7月18日 17時0分

写真

VoLTE は本当に優秀? -- 客観的に測定してみた

いよいよ、LTE スマートフォンのための新たな通話サービス「VoLTE(Voice over LTE)」が始まった。3G の回線交換方式通話サービスに比べ遅延が少なく、高品質と言われるが、実際はどうか。音声測定機器を開発するメーカーに調査を依頼し、検証した。

■ VoLTE とは

VoLTE は音声データを符号化、圧縮し、小さなパケット(まとまり)に分けて送信する「IP 電話」の一種。スマートフォンで主流となっている LTE 方式の高速通信回線を利用するところから、その名前が付いた。

通常のデータ通信を使う IP 電話(VoIP)アプリケーションとは異なり、通話用に一定の帯域を確保するため、高品質で、遅延の少ない通話ができるとされる。優先レーンを走り、渋滞に巻き込まれないクルマを想像すると分かりやすい。

とはいえ IP 電話と同じ仕組み、と聞くと、これまでの3Gの通話サービスに比べ本当に優秀なのかと疑問も生じる。

■ 音声通話の実力を、最新の音声品質試験標準「ポルカ」で測定

そこで実際に VoLTE、3G それぞれのサービスについて客観的な比較を試みた。

携帯電話などの音声通話品質、遅延を測定するには、主な方式として「POLQA(ポルカ:Perceptual Objective Listening Quality Analysis)」がある。ITU(国際電気通信連合)の勧告に基づく最新の規格で、多くの国が採用している。

今回は、POLQA 準拠の測定機器「VoicePinger」を開発する GLEAN Corporation に実験を依頼した。IP 電話アプリの品質測定などで実績のある企業だ。

VoicePinger の仕組みはシンプル。2台のスマートフォンのイヤホンジャックにそれぞれ専用コードをつないだ上で、通話を開始。一方から試験音声を入力し、もう一方からその音声を取り込んで品質と遅延を調べる。

実験場所はインターネットコムの東京・五反田オフィス。実験機には、NTT ドコモが販売する VoLTE 対応スマートフォン「Xperia Z2 SO-03F」「AQUOS ZETA SH-04F」、非対応の 「GALAXY S4 SC-04E」「ARROWS X F-02E」を用意した。

手順としては、 VoLTE 対応機同士を VoicePinger につなぎ、実際に通話をして測定。続いて、VoLTE 非対応機同士を接続して同じ測定を繰り返した。
■発着信にかかる時間、VoLTE は 3G の3分の1

インターネットコム

トピックスRSS

ランキング