ドワンゴと NTT が共同研究の成果を発表、「小林幸子の全天球映像 VR ライブ」はこうして実現させた

インターネットコム / 2014年11月21日 21時0分

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ドワンゴと NTT が共同研究の成果を発表、「小林幸子の全天球映像 VR ライブ」はこうして実現させた

ドワンゴと NTT は、ネットワーク技術革新や「ニコニコ生放送」「ニコニコ動画」といった映像サービスの利用者満足度を高める目的で2013年7月より業務提携して共同研究/開発に取り組んできたが、11月20日に都内で第二弾となる成果発表会を開催した。発表内容は、(1)11月17日に行われた小林幸子さんの武道館ライブにおける全天球映像を使ったバーチャル リアリティ(VR)ライブ配信、(2)通信環境に応じて配信レートを予測する「視聴品質最適化技術」、(3)映像圧縮技術「H.265/HEVC」のニコニコ生放送への適用、の3テーマだ。

【限られた通信帯域での全天球 VR ライブの生放送を実用化】

全天球映像を使った VR ライブ配信は、全方位リアルタイム撮影が可能なカメラからの映像データを送出し、ヘッドマウント ディスプレイ(HMD)を着けたユーザーがニコニコ生放送で楽しむというもの。ユーザーの見る方向に合わせて HMD に表示される映像の方向も変わるので、まるでライブ会場にいるような新しい映像体験が可能となる。今回が実用化して初の「実戦投入」だった。

全天球映像をそのまま配信すると、通信データ量は膨大になる。だからといって、転送レートを下げて映像品質を落とすと臨場感の得られないサービスになってしまう。そこで NTT とドワンゴは、限られた通信帯域でも臨場感のある映像を配信できる「全天球映像向けインタラクティブ配信技術」を開発した。

この技術は、全天球映像を複数の領域に分割し、各領域に高品質と低品質のエンコードをかけておき、ユーザーの見ている方向は高品質映像、それ以外の方向は低品質映像を配信するという内容。これにより、ユーザーがどの方向を見ても高品質な映像を楽しめると同時に、全体的な通信データ量を抑えることが可能で、帯域は3分の1に減らせるという。実際のニコニコ生放送で使うことから、ドワンゴの商用システムに組み込んでおり、同時に数万人、数十万人の VR ライブ視聴に耐えるそうだ。また、数か月にはフレームレートを改善できるとした。

今回の VR ライブは全方位カメラ「Ladybug」(ビュープラス製)を使って撮影したが、リアルタイムに全天球映像が撮影できる能力があればカメラの種類は問われない。また、ドワンゴは HMD「Oculus Rift」用の「バーチャルリアリティ生放送視聴アプリケ―ション」を用意していた。

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