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カラフルで不思議な世界観に魅了される。ウェス・アンダーソン監督の映画を3本ご紹介します♡

isuta / 2020年10月30日 20時0分

カラフルでかわいらしく、ちょっぴり不思議な世界観を作り出す、ウェス・アンダーソン監督作品をピックアップ♡


一人ひとりの登場人物が魅力的なのはもちろん、その色彩やセット、小道具の美しさにも魅了されますよ。


ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001)


illustration by Sachiyo




天才一家として脚光を浴びたテネンバウム家の人々。家長であるロイヤル(ジーン・ハックマン)の身勝手なふるまいの結果、家族は離散状態となり、かつて天才ともてはやされた三人の子供はトラブルを抱え込んでいた。(シネマトゥデイより)



ウェス・アンダーソンとオーウェン・ウィルソンの共同脚本作品。バラバラで問題を抱えていた家族が少しずつ元の姿を取り戻していく、そんなストーリーが展開されているのですが、途中までは「本当に幸せになるのかな…?」と疑ってしまうほど歪な家族の姿が描かれています。


家族を見放し、遊び呆けていた父親のロイヤルが“悪”のように見えますが、実はこの家族の問題はそれだけではありません。3人の子どもたちは妻との死別、スポーツ選手の引退、劇作家のスランプなどそれぞれ問題を抱えており、そこに家族の事情が絡まり合って複雑な状況を生んでいました。





全編を通して「序章」「第1章」などのように章ごとに区切られており、物語が淡々と進んでいきます。無秩序の映画のようにも思えますが、本のように筋書きがはっきりしていることもあり、すんなりと観られる作品。コメディタッチな部分もあれば、シリアスなシーンもあったりと、全体的なバランスも取れているように感じられます。


そして注目してほしいのは、細部までこだわっているファッション。特にほとんど表情を変えない長女・マーゴの衣装はどれも素敵で、思わず真似したくなってしまいそう♩ハイセンスからカジュアルまで着こなす、彼女のファッションにも注目ですよ。


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ムーンライズ・キングダム(2012)

 



illustration by Sachiyo




1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサム(ジャレッド・ギルマン)は、常に本を読んでいる少女スージー(カラ・ヘイワード)に恋をする。キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官(ブルース・ウィリス)やスージーの両親(ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド)らが、二人を捜していたのだが……。(シネマトゥデイより)



予告編を見ただけで、子どもたちのかわいらしい雰囲気が伝わってくるはず。養子で周りの友達ともうまく馴染めないサムと、感情を押さえきれず破天荒な言動をしてしまうスージーが、2人で“駆け落ち”をするところからストーリーが展開していきます。


サムを毛嫌いしていたボーイスカウトのメンバーや隊長、村の保安官、そしてスージーの両親が集まって2人を探すことに。森に隠れていた2人でしたが、彼らに見つかってしまい2人は引き離され、身寄りのないサムは一時的に保安官の家へ。二度とスージーに会えないのかも…と落ち込んでいたサムでしたが、改心したボーイスカウトのメンバーとスージーと一緒に島を逃げ出すことになります。





子どもたちは至って大真面目なのですが、どこかかわいらしくて微笑ましい作品。そして、全てのシーンが絵画のように芸術的に感じられます。キャンプ道具を詰め込んだバックパックを背負っているサムと、レトロな雰囲気漂うワンピースを着て黄色のトランクを持っているスージーは、まるで夢の中のワンシーンのよう。サムがさっと白いお花を渡すところも、キュンときちゃいます♡


また本作で意外なキャスティングといえば、保安官を演じているブルース・ウィルス。『ダイ・ハード』などでドンパチやっている姿からは想像もつかないような、冴えないキャラクターを演じています。そのギャップにも注目してみてくださいね。


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グランド・ブダペスト・ホテル(2013)


illustration by Sachiyo




1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。(シネマトゥデイより)



映画を観たことはなくとも、ポップなポスターを目にしたことがある人も多いはず。ピンクでかわいらしいホテルが印象的で、ラブストーリーなのかな?と勘違いした人もいるかもしれません。実はポスターのポップさとは裏腹に、ホテルを舞台に繰り広げられる事件が描かれたミステリー作品なんです。


とはいえ、怖い描写や怪しげなシーンはないのでご安心を。登場人物の一人ひとりが個性的で、観ているうちに惹かれてしまう、不思議な魅力を持っています。ウェス・アンダーソン監督作品の常連、オーウェン・ウィルソンをはじめとした、ティルダ・スウィントンやジュード・ロウ、シアーシャ・ローナンといった豪華キャストにも注目です。





ウェス・アンダーソン監督の特徴の一つでもある、人物を正面から捉えるカメラワークや絶えず流れる音楽なども顕在。衣装や道具、建築にもかなりのこだわりがあったそうで、唯一無二の世界観を生み出しています。


ストーリーやキャラクターもさることながら、この映画に登場する「メンデル」のケーキに惹かれる人も多いはず。実は名物であるコーテザン・オ・ショコラの作り方を説明した動画も公開されているんです。劇中で出てきたケーキのお味が気になる方は、実際に作ってみては?♡


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不思議な世界観に浸ってみない?

2021年には、ウェス・アンダーソン監督の『The French Dispatch(原題)』が公開予定。


常連のオーウェン・ウィルソンやビル・マーレイに加え、ティモシー・シャラメやシアーシャ・ローナンも出演するとのことで、期待が高まります♡


これからもウェス・アンダーソン監督の作品から、目が離せませんね♩









ライター

manami

新潟生まれ横浜在住のライター/フォトグラファー。旅といちごとお酒が大好きで、生粋の方向音痴ながらふらふらと旅をしています。

 
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デザイナー

Sachiyo

南米育ちの旅好きデザイナー。手書き文字やレタリング、イラストも。自由で欲張りに好きなことをして暮らしてます。

 
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