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【9/23〜9/29の運勢】9月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

isuta / 2024年9月22日 22時5分

isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。


2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡


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今週のおひつじ座の運勢

おひつじ座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



いろんなのがおりますな



今週のおひつじ座は、気ままにさびしげに浮き世の縁を結んでいこうとするような星回り。


『宿の子の寝そべる秋の積木かな』(田中裕明)という句のごとし。


この句において景色ははじめさりげなく横に広がっていきますが、最終的には縦にもスッとのびていって、秋世界特有の広大なスケール感と、鮮やかに浮彫りになるさびしさの感覚とを、じつに的確に引き出し、増幅してくれているのではないでしょうか。


あなたもまた、自身のお付き合いをさりげなく拡張していくことがテーマとなっていきそうです。


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今週のおうし座の運勢

おうし座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



アンチ無感動



今週のおうし座は、ともすると無視してしまいがちな、人の心の脆弱で柔らかな部分をこそ大切にしていこうと思い直していこうとするような星回り。


統合失調症への多角的な研究と業績で知られた日本を代表する精神科医・中井久夫は、自発性や主体性が失われ、感情の平板化や鈍麻が生じているような慢性期の患者に対しても、彼らの人としての尊厳を徹底して尊重することがそのまま治療やケアにつながることを一貫して主張してきました。


そして特に臨床の現場での心得として、中井が強調していたのが「やわらかに治す」という姿勢であり、「心のうぶ毛」という言葉でした。


あなたもまた、自分や身近な相手の心の健康度をはかる大事な基準としての「心のうぶ毛」をこそ注視して、かすかな変化の糸口を探ってみるといいでしょう。


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今週のふたご座の運勢

ふたご座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



回想と情念



今週のふたご座は、一度はなかったことにしかかった思いがここぞとばかりに再浮上してくるような星回り。


『曼珠沙華さめたる夢に真紅なり』(橋本多佳子)という句のごとし。曼珠沙華は、秋彼岸の頃に村はずれの墓地や河原など、人気のないさびしい一帯に咲くことから「幽霊花」や「死人花」などとも呼ばれてきましたが、幽霊であれ死人であれ、いずれにせよ日の当たる生者(マジョリティ)の世界にたまたま存在することを許されなかった者たちの別称異称にすぎません。


そして、男たちの支配する“里=生者の世界”では許されなかった情念を心の深いところで湛え、ときに花咲かせていくことで、人は「女」になっていくのではないでしょうか。


あなたもまた、やはり心の深いところで湛えてきた情念を大胆不敵に発露させていくことがテーマとなっていきそうです。


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今週のかに座の運勢

かに座をイメージした女性のイラスト
illustration by ニシイズミユカ




きっと何かにうたれる



今週のかに座は、みずからの考えや意識のあり方が境界そのものへと変わっていくような星回り。


思想家の吉本隆明の最晩年のインタビューをもとに作られた『フランシス子へ』において、ふっと親鸞について語り出している箇所がありました。


親鸞は比叡山で学僧としてたいへんに学問を積んだ人でしたが、やがて自分の実感でつかむことができなければ意味がないと痛感して、庶民のあいだで「浄土」の教えを説いていた法然の弟子となりましたが、やはり浄土があるということさえ疑わしくなって、信と不信の境界に踏み出してしまったのですが、そうして最後にたどり着いた場所が先の「うず潮」でした。


あなたもまた、自分自身が「うず潮」そのものとなっていけるような場所へとできるだけ身を置いていきたいところです。


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今週のしし座の運勢

しし座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



冥冥なる人間として



今週のしし座は、豊かな孤独の世界へと踏み込み、膨らませていこうとするような星回り。


『虚子一人銀河と共に西へ行く』(高浜虚子)という句のごとし。俳句に限らず、絵画や彫刻の世界であれ、舞踊や宗教の世界であれ、何事かを極めようとする気概の強い人であればあるほど、孤独感というのもどうしても強くなるものです。


しかしそれは物寂しいだけの世界では決してなく、心の奥底のところで「あっ!」とかすかな声があがるのを喜びをもって聞き届けていく豊かな体験を伴っていたはず。


あなたもまた、心の生活の記録をはてしなく推し進めてみるといいでしょう。


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今週のおとめ座の運勢

おとめ座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



自己をわするるる



今週のおとめ座は、人としてもっと自由な在り方を追い求めていこうとするような星回り。


鎌倉時代に踊り念仏を広めた一遍上人は「捨てることを捨てよ」と説きましたが、ほぼ同時期のドイツに生きた大神学者で「ドイツ神秘主義の源泉」と言われるマイスター・エックハルトもまた<内なる貧しさ>という言い方でそれに相通じる教えを説いていました。


エックハルトによれば、どんなに懺悔や祈りや徳の修練を行って「聖者」と呼ばれるようになったところで、まだ本人のなかに神に愛されようという意志がまだ残っているかぎり、「外なる貧しさ」にとどまるのであり、それは「内から見れば愚かなロバでしかない」のだとまで言うのです。


あなたもまた、生活のなかでわずかでも自意識から離れ、意志を捨てられる瞬間を見つけ、一秒でも長くそれを感じられるようにしていきたいところです。


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今週のてんびん座の運勢

てんびん座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



偶然性の詩学



今週のてんびん座は、「なんでわざわざそんな地味で、無意味に思えるようなものに注目したのだろう?」と思われるくらいの風景を黙って指示していくような星回り。


『秋晴の空気を写生せよといふ』(沢木欣一)という句のごとし。


作者の場合、おそらく言われたことがいま一つピンと来ていなかったのでしょう。真意をつかむべく、どこか考え込んでいるような「空気」を醸しだしていることを感じとって、それをそのまま出すことが作品となっていったわけです。


あなたもまた、普通ならまず人が取り上げないような現実=自分事をひょいっと拾いあげてみるといいでしょう。


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今週のさそり座の運勢

さそり座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



私であるとは何であることなのか



今週のさそり座は、家系であれ歴史であれ、潜在的な<私>の在処をそれとなく追いかけ、思いを馳せていくような星回り。


『マトリックス』に多大な影響を与えた士郎正宗の『攻殻機動隊』の作品世界では、人間はほとんどがサイボーグ化され、身体は自由に付け替えのきく「義体」と呼ばれるものとなっています。


この作品では、「ゴースト」「魂」「生命体」などと表現される存在者が世界の中に客観的に存在し、それが何らかの器に宿るといわば自我が生じるかのように考えられていますが、それは90年代初期という時代を考慮してもやや素朴に感じられます。


あなたもまた、そもそも私であるということは何であることなのか、といった謎の感覚が改めて呼び覚まされていきやすいでしょう。


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今週のいて座の運勢

いて座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



さりげなく異分子を招き入れる



今週のいて座は、共感や理解などを介さない相手の存在をこそ大切にしていこうとするような星回り。


『部屋内に北極熊がゐることを誰に告げるともなく暮らしをり』(笹井宏之)という歌のごとし。


シロクマの存在は、ここでは精緻な定義を追求していくより「どこか親しみを感じる異分子」だとか「外部であるような内部」といった曖昧さを含んだイメージとして楽しんでいった方がいいでしょう。


あなたもまた、シロクマのような異族的な存在を含んでいくことで、かえって世界が広くなっていくのを感じることができるはず。


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今週のやぎ座の運勢

やぎ座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



見つけたり見つけられたり



今週のやぎ座は、自分がはいずりまわっている地上の在り様やそこでの発見を語り継いでいこうとするような星回り。


予想不可能な出来事の渦中にある時ほど「虫の眼」で物事を見ていくことが大切になると説いていたのは、精神科医の中井久夫でした。


中井は『昨日のごとく―災厄の年の記録』という本の中で、1995年の阪神・淡路大震災とその直後の日々を送る自身のまなざしの在り方について、「これは決して鳥の眼でみたこの一年ではない。地上をはいずりまわる虫の眼でみている私は多くを見落とし、多くをぼんやりと、多くを間違ってみているだろう」と書いていました。


あなたもまた、彼のような粘り強く思索を深めていく態度とともに、自身の「虫の眼」もまた改めて大切にしていきたいところです。


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今週のみずがめ座の運勢

みずがめ座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



人間中心主義からはみ出るために



今週のみずがめ座は、細かいことは気にせず大らかに生きていこうとするような星回り。


『この世にし楽しくあらば来(こ)む世には虫にも鳥にも我はなりなむ』(大伴旅人)という歌のごとし。


大意としては「この世で遊び呆けていたら、来世では畜生道に落ちるなんて坊さんが言われるが、この世さえ楽しかったら、来世は虫にもで鳥にでも私はなってしまおう」という内容です。


あなたもまた、人間的な小ささや細かさを取っ払ったところで「楽しむ」姿勢が必要となっていくはず。


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今週のうお座の運勢

うお座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ



綱渡りの儀式



今週のうお座は、みずからの生きる演技の「クオリティ」と呼べるものまで引き上げていこうとするような星回り。


数々のシェイクスピア劇を演出してきた演劇界の生きる伝説ピーター・ブルックが、本物の舞台を生みだすため、長年にわたる実験と実践を重ねて作りあげた取り組みに「タイトロープ」というものがあります。


ブルックのタイトロープのような「イニシエーション」というのは、頭の中だけでただ空想しているだけでは決して成立することはありません。覚悟をもってみずからにそのきっかけを与え、通過する意志を発動していくのでなければ、それは成し得ないのです。


今週のうお座もまた、どんなにささやかなものでも構わないので、そうした意味でのイニシエーションをみずからに与えたり、受け取ったりしてみるといいでしょう。


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