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突っ込み安の小型株をピンポイントで狙う! 注目銘柄を斬る【ビジネス塾】

ITライフハック / 2014年4月2日 9時0分

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今回は、最近になって株価が下落したものの、将来性で上昇に転じることが期待できる小型株について取り上げてみたい。

取り上げるのは、クックパッド、インターネットイニシアティブ(IIJ)、ジェイアイエヌの3銘柄だ。

■クックパッド
まず、国内最大のレシピサイトを運営するクックパッド。2013年10〜12月期営業利益が前年同期比3%増(7.1億円)にとどまり、4〜6月期の50%増、7〜9月期の27%増から鈍化傾向にあることが嫌われた格好だ。利用者がパソコンからスマートフォン(スマホ)にシフトする中、広告事業が伸び悩んだ。

それだけに、同社はスマホ用アプリの機能向上を図っており、近所のスーパーの特売情報と連携したレシピが検索できる機能を新たに加えるなど、ユーザーの位置情報を活用した機能を重視している。現在、特売情報の登録ユーザーは170万人を超えているが、スマホアプリの機能強化でいっそうの増加は間違いないだろう。

スマホ用広告の一時的伸び悩みは、かつて米フェイスブックも通った道。肝心なのはユーザーとその利用時間を着実に増やすことで、その点でクックパッドには不安はないといえそうだ。

■IIJ
次に、IIJ。第3四半期までの累計営業利益が前年同期比16.5%減の42.1億円となったこと、通期営業利益の予想を94億円から60億円へと下方修正したことで売られた。

インターネットプロバイダ(接続事業者)としては最古参の部類だが、近年は、クラウドサービスとスマホ向け格安SIMカード(仮想移動体通信事業、MVNO)に事業の主力が移りつつある。利益伸び悩みは、クラウドサービスの増強などにともなう、データセンターやネットワーク機器などへのインフラ投資や人員増加による費用増加が響いたもの。

これらはクラウドサービスなどの市場拡大に備えた出費であり、逆に言えば、足場が固まったといえる。官公庁や法人向けを中心とするクラウドサービスは需要が増加している。ソリューション面では、世界大手の業務ソフトウェア企業・SAPジャパンとの協業もある。プロバイダ各社の中では研究開発費も多く、技術力にも定評がある上、ベンダーや顧客からの信頼も高い。MVNO事業も低価格さで評判が良く、ユーザーは着実に増加している。

IIJは海外展開にも熱心で、収益源の多角化は着実に進んでいるといえるだろう。

■ジェイアイエヌ
最後に、眼鏡ブランド「JINS」を展開するジェイアイエヌ。こちらも業績予想を引き下げたことが株価下落の要因で、実に今期は営業59.8%減益の25億円というサプライズの減額予想となった。引き下げの理由は、既存店の売上が落ち込んだことで、関東地方の大雪の影響もある。

ただ、花粉症ユーザー向けの「JINS 花粉 Cut」は好評であるなど、ユーザーからの支持が弱まったわけではない。

同社は、他社キャラクターとのコラボ製品に熱心なのも特徴。2月には人気漫画「進撃の巨人」とのコラボ製品を発売したほか、3月にはプロ野球・読売ジャイアンツとのコラボ、4月には、映画「アメイジング・スパイダーマン2」の公開に合わせたメガネとサングラスを投入する。いずれも、ブルーライトを発するスマホやパソコンの利用割合が高い、若者層をターゲットにしている。

新製品の投入だけでなく、スマホとクラウドを使った店舗の売上分析など業務効率化も進めており、慢心はない。同社社長の田中氏はユニクロ(ファーストリテイリング)を展開する柳井氏を経営の師と仰いでおり、この挫折はユニクロがフリースブーム後の停滞していた時期と重なる。逆境をバネに再成長軌道に乗る可能性を信じ、この突っ込み安を狙ってみたい。

(小沼正則)

※投資の判断、売買は自己責任でお願いいたします。

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