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8インチWindowsタブレットの人気の陰でiPadの伸びが沈静化、2014年のタブレット市場はどうなる?【デジ通】

ITライフハック / 2014年5月8日 13時0分

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アップルが2014年第2四半期の業績を発表した。iPhoneの売れ行きが強烈でサービス事業からの収益が過去最高になったことなど、会社自体の業績は好調のようだ。しかし、ここ数年急速に伸びていたiPadの販売数は従来の伸びはみられなくなっている。特に昨年暮れから8インチのWindows 8.1タブレットに注目が集まり、爆発的なヒットとなった・またマイクロソフトのSurfaceシリーズも生産調整が入るなど、iPadシリーズ以外でも売り上げが伸びてきている。はてさてタブレット市場全体で見た場合、2014年の動向はどうなるのだろうか。

アップルの2014年第1四半期となる2013年の年末シーズンの10月から12月期に、過去最高となる約2600万台のiPadを販売した。さらに、アップルの2014年第2四半期となる2014年1月から3月までに約1600万台のiPadを販売し、2010年4月の販売開始から4年経たずに累計販売台数は2億台を超えた。

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数字だけを見ると非常に好調に見えるiPadだが、2013年からはその成長も鈍化。たとえば年末に販売数が伸びても、その後の1月から3月期の販売数は落ち込む。iPadも毎年1月から3月には前期よりも販売数は減少していたが、2013年3月まではタブレット市場が成長しているため、前年同期比では常に販売数は大きく上回る結果となっていた。

しかし、2013年4月から6月期となるアップルの2013年第3四半期には、その成長にも鈍化の傾向が見られ、始めて前年同期比で販売数が減少した。2014年1月から3月期には前年比16%減となった。

2014年の各期の伸び自体、やはり鈍化傾向にあるが、2013年末に過去最高の売上げとなったことで、年間の販売台数は約7400万台の前年比13%増と、年間での販売数は増加を確保した。しかし、過去の伸び率と比較すると明らかに成長に鈍化が見られる。

Androidタブレットの普及が始まったのは2012年頃から、2013年末からは8インチのWindowsタブレットも本格的に製品展開が始まり、競合製品による競争が激化しつつある。日々増えている。また、製品のバリエーションも各種あり、数年前に比べると、目的に応じて様々なタブレットを選べる状況になっている。価格はAndroidタブレットは2万円から3万円程度が多く、Windowsタブレットも実売価格4万円前後の製品が多く、1万円前後の製品もある。

アップルの資料から、収入から販売台数を割ったiPadの平均価格を計算すると、2011年までは約610ドルだった。これが2013年には約440ドルに下がっている。実際に、iPadの価格は下がっているし、iPad miniも各社の様々な製品と比較すれば価格は高いしバリエーションは少ない。

PCの代わりに大きく伸びていたのがPC代わりになりそうなスペックを持つタブレットだ。しかし、iPadの成長の落ち込みを見ると、今後は単純にタブレットが大きく伸びていくわけではないことがわかる。これが、単なるシェア低下なのか、タブレット全体にも影響するのかは、しばらくAndroidやWindowsタブレットなどの市場動向も含めて注目していく必要がありそうだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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