双子のタブレット「ThinkPad 10」(レノボ)と「LaVie Tab TW710/S」(NEC)を比較する【デジ通】
ITライフハック / 2014年7月10日 13時0分
昨日「ThinkPadブランドの新しい10インチWindowsタブレット「ThinkPad 10」」という記事でお伝えしたように、レノボが10インチWindowsタブレットである「ThinkPad 10」を発表した。
同製品は、2012年に発表された「ThinkPad Tablet 2」の後継機種となる。6月18日に『大幅に機能強化したWindowsタブレットNECの「LaVie Tab TW710/S」』で紹介したようにNECパーソナルコンピュータの「LaVie Tab TW710/S」とハードウェアスペックは、ほぼ同じとなる。
基本的なハードウェア構成が同じで双子とも言える2製品だが、NECのLaVie Tab TW710/SとレノボのThinkPad 10とは、どこが違うのか見ていこう。
先述したようにハードウェアは基本的には同じだ。見た目で異なるのが本体のカラーだ。レノボはThinkPadイメージの黒、NECはLaVieイメージのシルバーと製品イメージで色分けされている。色が違うだけでかなり製品的にも違う印象になっている。
またThinkPad 10には64bit版のWindows 8.1 Pro搭載モデルが用意されている点が注目だ。比較的軽量で薄型のWindowsタブレットで64bit版Windows 8.1を採用した機種はまだ少ない。ThinkPad 10の最大メモリーは4GBで、CPUもAtomだ。比較的重いソフトが多い64bitアプリケーションを動かすギリギリのレベルだ。むしろメインメモリーが4GBになることが、ビジネスアプリを動かす上でのメリットになると思われる。
また、ThinkPad 10にはLTEモジュール搭載モデルも用意され、9月中旬以降提供され、ソフトバンクのLTE回線に対応した「ThinkPad 10 for SoftBank」も発表されている。
■2製品で大きく違うのは、対象ユーザー
ハードウェア意外の部分に目を向けてみよう。いちばん異なるのが対象ユーザーだ。LaVie Tab TW710/Sは個人向けで、店頭でも販売されている。ThinkPad 10は発売時点では法人向けのみ。LTEモデルのThinkPad 10 for SoftBankも法人向けチャネルで提供される。
LaVie Tab TW710/Sはキーボード付きとキーボードなしの2モデルしか用意されていないが、ThinkPad 10は法人向けの様々な需要に合うようにいくつかのモデルが用意され、カバー等の純正オプションも豊富だ。前述した64bit版Windows 8.1も選べるし、低価格なWindows 8.1 with Bingモデルで、メモリーが2GBになったモデルもある。
ThinkPad 10は指紋センサー、メモリー、デジタイザーペンの有無でいくつかのモデルが用意され、価格は66,000円(税別)から。LaVie Tab TW710/SはNEC Direct価格で76,800円(税別)のため、単純に価格だけを見るとThinkPad 10の方が安い。ハードウェア構成が同じ製品を比べるとNECとレノボでの価格差はほとんどないといいっていい。
ThinkPad 10の販売は法人向けと言うことで販売代理店経由からとなるが、近日中にレノボのオンラインサイトからも購入できるようになるようだ。OfficeがプリインストールされるのはThinkPad 10のWindows 8.1 with Bing 32bit版と、LaVie Tab TW710/Sのみ。
■現状では個人ユーザーはLaVie、法人ユーザーはThinkPad
製品の機能だけで比べた場合、個人で買うならNEC LaVie Tab TW710/S、法人ならThinkPad 10となる。出ると言われているものの個人向けのThinkPad 10がいつになるかはわからない。個人で指紋センサーやLTEが必要な場合、レノボが個人向けの販売を始めるのを待つのもいい。
利用目的が日常利用であるなら、個人向けのサポートの手厚いNECがおススメだ。初心者用のマニュアルも用意されている。操作等がわからないときのサポート体制を考えると、PCビギナーはNECを選択することをおススメしたい。また、PCに詳しくトラブルを自己解決できるパワーユーザーは、文句なしでThinkPadをおススメしたい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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